水不足が“恵みの雨”で貯水率も徐々に回復 節水率緩和でも暮らしへの影響は続く
心配されていたダムの水位が徐々に回復傾向に。愛知県の東三河地方に水を供給する豊川用水。節水率が10日から緩和されました。ただ、暮らしへの影響はまだ続いています。
深刻な水不足が続いていた、愛知県の東三河地域。
新城では9日午後9時過ぎから雨が降り出し、降り始めから10日午後3時までの雨量は122mmとなっています。
この地域の水源のひとつ、新城市の宇連ダム。
3月下旬以降、まとまった雨が降ったことで午後3時現在の貯水率が42.2%と、少しずつ回復しています。
「豊橋市の小鷹野浄水場です。いまから水道水の圧力を引き上げて、節水を緩和する作業を行います」(石神愛子アナウンサー)
愛知県は、東三河地域に水を供給する「豊川用水」について、10日から節水の制限をゆるめました。
10日から2~3日かけて節水率を農業・工業用水は50%から40%へ。水道用水を30%から20%に緩和します。
Q.気持ちとしては?
「少しでも緩和するとほっとするところはあります。もっと降ってどんどんダムに水がたまって、節水が緩和されることを期待しています」(豊橋市上下水道局 浄水課 木村武司 課長補佐) 市民からも安堵の声も、豊川水系全体の貯水率は平年の半分程度
3月17日から豊橋市や蒲郡市など5つの市で行われてきた夜間の水道利用を控える呼びかけも終了しました。
これを受けて市民からも安堵の声が――
Q.夜間の利用呼びかけの解除について
「ほっとしています」(豊橋市民) 「水はないと生きていけないので、ありがたみを感じました」(豊橋市民) 「手を洗うときは水をだしっぱにしない」(豊橋市民)ただ、手放しで喜べる状況ではありません。豊川水系全体の貯水率は平年の半分程度と依然として低いままです。
水資源機構は10日、中部地方整備局に対して矢作川から水を送るなどの緊急対策を続けるよう求めました。
「静岡の佐久間導水も活用しながら水源の確保に努めて、地域への影響を少しでも緩和する取り組みを関係先と連携して支援していきたい」(中部地方整備局 高畑栄治 河川部長)
節水率緩和も…田植え延期の要請続く
まだまだ不安な日々が続きそうだと漏らす人も。
4月1日にもメ~テレが取材をした豊橋市内のコメ農家、福井直子さんです。
まもなく田植えシーズンを迎えますが、愛知県が農家に対して、田植えを延期するよう求めているためです。
1日時点は「苗は植え時を逃すと上手く育たない」などと不安を口にしていた福井さん。
Q.延期の要請は継続だが?
「農家の立場では種をまいて、水に浸して準備段階で、延期と言われても、苗に待っててねといっても、生きているので待ってくれない。正直非常につらい」(みずほ農産 福井直子さん)あれから9日、黄みがかった苗は、青々と育ってました。
所有するため池の水なども活用し、予定どおり20日ごろに田植えを始めるといいます。
「どうやって順番立てて、田植えをしていこうというのも、1年前から計画をたてている。それを今頃言われても困る。農園ではため池を7つ持っていて、ため池の水を使う方法もある。できるだけ節水を心掛けて田んぼを作ることを考える」(福井さん)
