【スピードスケート】高木美帆「食」にも見せていたストイックさ…元同僚・佐藤綾乃さんらが証言
夏冬通じ五輪で日本女子最多となる10個のメダルを獲得したスピードスケートの高木美帆(31=TOKIOインカラミ)が6日、都内で引退会見を行い「すごく幸せなスケート人生を歩めた」と振り返った。真摯に競技と向き合い、周囲も舌を巻くほどのストイックさで数々の歴史を樹立。重圧から解放されたエースは、次なる世界に旅立つ。
現役最後のレースとなった3月の世界選手権ではオールラウンド部門で3位。激闘を終えたばかりの高木は「これからの人生において今まで経験してきた中で、ともに歩んできたスピードスケートとの時間はなくなることはないだろうと、どこかで感じられている」と晴れやかな表情を浮かべた。
2010年バンクーバー五輪に15歳で出場。18年平昌五輪、22年北京五輪、26年ミラノ・コルティナ五輪も大舞台に立ち、スピードスケート界をけん引した。その裏側にある努力はチームメートも肌で感じていた。23年に結成した「team GOLD(チームゴールド)」で共闘した佐藤綾乃さんは「スケートだけじゃないけど、全てにおいてプロフェッショナルな選手」と明かす。
高木はアトピー性皮膚炎など、競技以外の面でも苦労を強いられていた。佐藤によると「例えばミルクとか、小麦とか、体質的に合わないから取らないようにしていた。食事に関しても、毎食すごいバランス良さそうなご飯を食べていた」。コーチだったウィリアムソン師円さんも「調味料一つひとつまで、どんな原材料を使っていて、どういうのが自分に合っていて、合わないかという選択がすごい。大会に懸けている気持ちの面で、他とは一つ抜けている部分があるんだろうと感じる」と証言した。
細かいところにまで気を配り、コンディションづくりに尽力。身を削った高木だが「今はもし体調が悪くても後でリカバリーをかければ大丈夫みたいなぐらいで、食事を楽しめるようにはなっているところもある」と新たな時間を楽しんでいる。
今後については「いくつか現役の頃から興味を持っているものがある。知識や経験から自分の考えを見つけていきたいと思っている」と説明。自らの未来を考えながら、第2の人生に足を踏み入れる。
