昨夏、特別指定選手として東京ヴェルディに加わった日大キャプテン、平尾勇人も注目されるFWだ。大学3年の時点で、Jリーグ初出場を果たすどころか、すでにJ初ゴールも記録するなど、自身のキャリアを上書きしていく。

 サイドバックとして急速に力をつけてきた中大のキャプテン、常藤奏は柏レイソル入りを決めているし、将来性豊かな面々に事欠かない。Jクラブの各スカウトが試合会場に足繁く通い、情報収集するだけではなく、シーズン中に練習参加の機会を設けている。各大学とJクラブの交流は盛んなので、折に触れ「内定ニュース」が更新されていくはずだ。

 シーズンのスタートを彩る開幕カードは、昨年度の覇者・筑波大と、4年ぶりの1部昇格を果たした早大の顔合わせとなった。4月4日、東京・味の素フィールド西が丘での開会式を終え、昼12時にキックオフされる。早大のキャプテン、鈴木大翔は「個人的にすごく楽しみにしています」と語り、こう続けた。

「1部に昇格して最初の試合で、昨年度の優勝チームと対戦できるのはありがたいです。このような機会はなかなかないでしょうから、僕ららしく泥臭く戦って、しっかり勝ちきりたいと思います。早大が関東大学リーグ戦の初代チャンピオンというのは知っていますし、リーグ戦の最多優勝回数(27回)を誇っているということも知っています。試合に勝つことで、早大の存在を改めてアピールしたいです」

 開幕戦当日は、一般の観客とともに開会式に参加した同リーグ戦の1部から3部までの大学の選手たちがスタンドを埋める(違法薬物問題により、活動停止中の流経大は開会式に不参加)。大勢の目の前で試合ができることも「大きなモチベーション」と、早大の鈴木キャプテンは笑顔で付け加えた。
 
 かたや、迎え撃つ筑波大のGK入江は「チャレンジャー精神を忘れず、一個一個、戦っていきたい」と、危機感を原動力に連覇に挑むことを強調した。

「昨年の結果を経て、ほかの大学は筑波を食ってやろうと向かってくるでしょう。ただ、自分たちは自分たちをあまり強くないと思っています。昨年にしても“今年はヤバイな”という気持ちでスタートして、一戦一戦、何とか勝ちながら、シーズン2冠(リーグ戦とインカレ)という結果になりました。今いるメンバーの個性を活かしながら、今年は今年なりのスタイルを確立させて、優勝したいと思います」

 すでに104回を数える関西学生サッカーリーグとともに、大学サッカー界をけん引する関東大学サッカーリーグ戦は、何より競争力が高い。100回目を迎えた今季、予断を許さぬタイトル争いはもとより、選手それぞれがどのような成長ストーリーを描いていくのか。周囲の関心が尽きることはないだろう。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)

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