「盗まれた誇り」[著]A・R・ホックシールド感情社会学のパイオニアとして知られる著者は、近年アメリカの政治的分断に懸念を抱き、分断の在処(ありか)を探究するようになった。その二作目となる本書は、東部アパラチア山脈の裾ケンタッキー州パイク郡が舞台だ。この地域は、下院選挙区の中で二番目に貧しく、白人の割合が最も高い。炭鉱の閉鎖に続き、グローバル化の打撃を受け、経済の衰退と薬物危機の拡大を経験して