地球が「生命のゆりかご」になれた理由!38億年前に完成していた奇跡の生存システムとは【眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話】
地球に生命が生息できる環境ってどんなもの?
液体の水が存在することが生命生息の条件
地球の内部に「核(コア)」と「マントル」が形成され、表面が「海」と「大気」「地球磁場」で覆われてきたことをお話ししました。
38億年前までに原始地球を舞台にでき上がったこうした環境こそ、地球が生命をはぐくむために準備されたシステムといえるものです。
ドロドロに溶けた鉄が地球の中心部に集まってできた「核」は、流動することによって電流が生じ、「地球磁場」ができます。これが、生物に有害な太陽風などをさえぎってくれます。ちなみに、現在の地球は固体の鉄からなる「内核」と、溶けた鉄からなる「外核」に分かれていて、外核の鉄が流動することで地球磁場が保たれています。そのころの「大気」には二酸化炭素などの温室効果ガスが大量に含まれていましたから、地球表面の水は凍ることなく液体の状態で存在できました。
実は、生命が生息するための絶対条件が液体の水があるということなのです。
「海」は、太陽の熱で温められた赤道付近から、温まりにくい極エリアへと熱を運び、地球全域をまんべんなく温める役割を果たしていました。
「マントル」は、「核」の熱によってお風呂のお湯のようにゆっくりと沸き上がり、沈み込むマントル対流をくり返していました。この過程で「熱水噴出孔」などによって生命のエネルギー源になる物質がつくり出されてきました。また、マントル対流によって陸地もだんだんと形成されてきました。
これらの要素がさまざまに絡み合って、地球が「生命のゆりかご」となっていったのでしょう。
◉ 地球のマントル対流 ◉
太古のマントル対流
太古の地球のマントル層は、高温の核の熱でお風呂の水のように、ゆっくり沸き上がり、沈み込む対流を起こしていたと考えられる。
現在のマントル対流
現在の地球の内部は内核と外核、そしてマントル層に分かれ、マントル層ではホット・プリュームとコールド・プリュームが対流運動を起こしている。
用語解説
*地球磁場
地球がそのまわりにつくっている磁場で、巨大な磁石のつくる磁場に非常によく似ている。
*太陽風
太陽から吹き出す極めて高温で電離した粒子(プラズマ)のこと。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話』 著:渡部潤一
