玉置浩二「ファンファーレ」MUSIC VIDEO(TBS系 日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』主題歌)

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 若い才能の活躍が目覚ましい昨今の音楽シーンで、さらに際立っているのがベテランアーティストの凄まじさだ。本稿では、今週末各地のステージでライブを開催するアーティストに注目。それぞれのフィールドで独自の道を突き進みながら、精力的に活動を続ける4人のミュージシャンの直近の活動を紹介したい。

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■玉置浩二

 まずは、玉置浩二。昨年から行っていたツアーを1月に完走したばかりだが、3月1日からは早くも新たなツアー『billboard classics 玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2026』が開幕する。昨年、ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)の主題歌として「ファンファーレ」をリリースし、年末の『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)でもその圧倒的なパフォーマンスが話題を集めた。

 玉置はここ数年、billboard classicsとのシンフォニックツアーを毎年のように開催しており、2025年にシリーズ10周年を迎えた。そして今年は東京・Bunkamuraオーチャードホールを皮切りに全国15都市25公演を展開し、ファイナルは初のKアリーナ横浜公演を予定。すでに多くの公演が完売しており、その求心力の強さが窺える。オーケストラの華やかなサウンドと共鳴するからこそ生み出される表現力で、全国各地を魅了していくことだろう。

■浅井健一

 浅井健一は、3月1日にビルボードライブ東京での一夜限りのステージを開催。浅井は2025年にBLANKEY JET CITY、JUDE、AJICO、ソロ名義の全キャリアの楽曲を披露する『BEST SELECTION TOUR 2025』を成功させると、すぐさま今年5月からスタートする『GREAT SELECTION CIRCUS 2026』を発表。Yokohama Bay HallからEX THEATER ROPPONGIまでのツアーを予定しており、その後は『FUJI ROCK FESTIVAL '26』への出演も発表済みだ。デビュー35年を迎えてもなお、一切の歩みを止めることなく、ライブハウスやフェスを沸かし続けている。

 直近では、東京スカパラダイスオーケストラが3月18日にリリースする新アルバム『[SKA]SHOWDOWN』収録の「盗まれたZIPANGU feat.浅井健一」にゲストボーカルとして参加。浅井自身も「光栄に決まっております」(※1)というコメントを出すほど、待望のコラボレーションの実現と言えるだろう。昨年末には3年半ぶりに絵画の個展を開催するなど、その表現の振れ幅は計り知れない。現代ロックンロールのアイコンとして、“ベンジー”は生ける伝説になりつつある。

■藤井フミヤ

 藤井フミヤは、現在は『47都道府県コンサートツアー 2025-2026 FUTATABI』を展開しており、3月1日には鳥取・とりぎん文化会館(鳥取県立県民文化会館)梨花ホールでライブを開催する。2025年4月からスタートし、2026年7月までを予定している、かなりのロングツアーだ。全都道府県ツアーとは、一般的にはライブ主体の若手バンドが行うことが多いハードスケジュールの興行というイメージもあるが、全国のファンへ歌を届けるうえで最も堅実な方法とも言える。藤井はツアー自体をわずかなインターバルで二度行っているわけだから、凄まじいバイタリティである。

 現在のツアーはチェッカーズ、F-BLOOD、ソロ名義の楽曲を織り交ぜたセットリストで、各地のファンの心を掴んでいるようだ。また『久原本家 茅乃舎 presents 葉加瀬太郎 音楽祭 2026』への出演も決定するなど、ツアーと並行して意欲的なライブ活動を行っている。スター性と親しみやすさを併せ持った藤井だからこそ、長年にわたって幅広い層に愛されているのだろう。

■福山雅治

 福山雅治は現在、全国アリーナツアー『NISSAY PRESENTS WE'RE BROS. TOUR 2026 龍、雷乃発声』を開催中。2月28日、3月1日には広島・広島グリーンアリーナ公演を行っている。昨年デビュー35周年を迎え、それを記念したドームツアーを行ったばかりだが、その熱気冷めやらぬ中、全国13カ所28公演を行う大規模なアリーナツアーで各地を盛り上げている。

 また、地元・長崎スタジアムシティのこけら落としフリーライブを映像化した映画『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』が2月6日から公開中。この作品は福山自身が監督を務めており、単なるコンサート映像の収録に留まらない物語性、また音響へのこだわりを吹き込んだ独自のライブフィルムとなった。俳優としても、2025年に公開された主演映画『ブラック・ショーマン』のDVDおよびBlu-rayのリリースが予定されるなど、ミュージシャン、俳優、監督とマルチに活躍している。福山の2026年はまだまだ加速しそうだ。

 意欲的な挑戦を行うことに年齢は関係なく、むしろキャリアを重ねたからこそ挑戦できることもある。そんなことを、この4人の活躍から想起する。次に打つ一手が楽しみでならない。

※1:https://tokyoska.net/news/detail.php?id=1131671

(文=月の人)