Image: AnnyStudio/Shutterstock

この記事は「ギズモード・タイムマシン」──すこし前の今日って、何があったんだろう?未来から観察してみたら、懐かしさだけでなく、意外な発見だってあるかもしれません。

2018年1月、「あと10年でやってくる? AIでペットとコミュニケーションをとれる未来!」を掲載しました。

タカラトミーのバウリンガルが頭に浮かびますが、テクノロジーは着々と成長し、今や身近な存在である犬や猫だけでなく、クジラの声やイカの声の分析も始まっているそう。

当時は「言葉の置き換え(翻訳)」を期待していましたが、今主流なのは音声から「感情のパターン」を読み解く分析です。テクノロジーが進化してわかったのは、動物を人間に寄せることじゃなく、私たちが動物の文脈を理解することでした。

予言の「10年」まではあと2年。どこまで彼らの声を聞き取れるようになるのか、楽しみです。

今日の記事:あと10年でやってくる? AIでペットとコミュニケーションをとれる未来!

掲載日:2018年1月26日

著者:豊田圭美

(以下、元記事を再編集のうえ掲載します)

いろんな可能性を考えちゃう。

動物好きなら一度は考える、「ペットと話してみたい」願望。ちょっと夢のような話ですが、少しずつ実現に近づいているかもしれないんです。

Daily Mail Onlineによれば、動物の行動をAIによって言語化する研究が現在アメリカの北アリゾナ大学で行なわれています。チームを率いるCon Slobodchikoff教授は、30年間にわたってプレーリードッグの行動を観察するなかで、彼らの鳴き声にはパターンがあることを発見しました。どうやら、仲間同士での呼びかけ方を捕食者の種類によって変えているようなんです。

Slobodchikoff教授は、プレーリードッグの鳴き声をAIが識別/言語化することで、人間が彼らの思考を理解することができようになるのでは?と考えています。さらにアルゴリズムをほかの動物にも応用し、翻訳することで、プレーリードッグだけでなくあらゆる動物の考えを人間が理解できるようになるかもしれません。そんな未来を目指して教授は自身の会社Zoolinguaを設立し、プロジェクトに取り組んでいます。

さらにこの技術には、ペットとの絆を深めるだけでなく産業面でのメリットも。たとえば畜産業で飼育している羊の鳴き声や行動から、「痛み」など体調の微細な変化を判断できるようになるかもしれません。これにより、病気の早期発見に繋がったり、飼育数減少のリスクを軽減できるわけです。

しかしこの研究は始まったばかりで、AIの判断材料に必要なデータはまだ足りていないんだとか。動物の行動を人間の言語に置き換え、さらにコミュニケーションがとれるようになるには、これからも長い年月が必要になるでしょう。犬や牛の気持ちが逐一翻訳され、毎日挨拶したり体調を聞ける生活なんてちょっと想像もつきません。ただ、The Guardianによれば、未来学者のWilliam Highamは「10年以内には犬と話すことができるデバイスが実現するだろう」と語っています。ちょっと胡散臭いような気もしますが、それだけ実現が期待されてるってことですよね。

家族同然の大切なペット。彼らの考えていることがもっと鮮明に理解できるようになれば、よりいっそう大切なパートナーとなっていくに違いありません。

本日のテックな答え合わせ

予言的中度:★★★★

ロストテクノロジー度:★

再評価度:★★★★

Source: Daily Mail Online, Con Slobodchikoff, Zoolingua, The Guardian, William Higham, NBC News

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