孤独な環境で延々と走るだけ! トラックドライバーは運転時間をどうやって過ごしているのか?

この記事をまとめると
■近年トラックドライバーは助手なしの1名乗車で運行することが多い状況となっている
■長時間にわたる運転をするなかで運転手はどのような過ごし方をしているのか調査した
■気分転換や眠気防止のためにラジオ番組や音楽などのコンテンツが好まれている
1名でのトラック運行中はどのように時間を過ごしているのか
トラックドライバーは孤独な仕事。ずいぶん昔には助手が同乗するなどということもあったようだが、現在は1名の乗務が当たり前になってきている。たったひとりで毎日、長い距離を長時間かけて走るのは、いくら運転が好きなドライバーでも苦痛を感じるのではないだろうか。

そこで、物流DXプラットフォーム「トラッカーズ」を運営するAzoopが、全国のトラックドライバーを対象に「運転中の過ごし方」について、インターネットによるアンケートを実施した(有効回答数88)。まず、ずばり「運転中にもっともよくしていることは?」という直球の質問に寄せられた回答は以下の内容であった。
・ラジオを聴いている:39.8%
・ポッドキャスト・音楽配信を聴いている:21.6%
・音楽を聴いている:20.5%
運転中にテレビや動画といったものを視聴することはできないから、ラジオ・ポッドキャスト・音楽を聴くというのは無難な回答だ。

ただ、乗用車のドライバーなら車載用プレイヤーを搭載しているので、音楽を聴くという回答が一番多かったと思われる。ラジオやスマホ(ポッドキャスト・音楽配信)が媒体になっているのは、車載用プレイヤーを搭載することが少ないトラックらしい結果といえよう。「もっとも好きなラジオのジャンルは?」という問いの回答は以下のようになっていた。
・トークバラエティ:57.1%
・音楽番組:22.9%
・ニュース番組:8.6%

さらに、「なぜそのジャンルが好きなのか?」という問いには以下の回答が多かった。
・運転中の気分転換になるから
・最新の情報が得られるから
・単純にその内容が好きだから
・運転中の眠気覚ましになるから
基本的に、トークバラエティや音楽は聞き流しが可能なコンテンツである。運転という集中力を問われる業務を行っている最中なのだから、趣味嗜好に合致していて軽い感覚で受け入れられるものが好まれるのは当然のことといえよう。

熱狂的なラジオリスナーもいる
それでは、聴取するラジオ局に好みの差が出るのだろうか。「もっとも好きなラジオ局」を問う質問は以下の回答結果となった。
・JFN系列(TOKYO FM・FM大阪・FM愛知・FM福岡など):25.7%
・独立FM局(FMヨコハマ・BAYFM・NACK5など):22.9%
・その他FMローカル局:22.9%
このように圧倒的にFM局が支持を得ている。これらの局では、トークバラエティや音楽番組が充実しているが、地域によって独自色の強い番組を楽しめることも理由としては大きいようだ。

音楽のなかで支持の多いジャンルは、意外なことにJ-POP。好きなアーティストとして挙げられているのは、「Mrs.GREEN APPLE」「サザンオールスターズ」「Mr.Children」「BUMP OF CHICKEN」「矢沢永吉」などだ。若いドライバーが増えたためか、演歌歌手は上位に入っていない。海外アーティストでは、「リンキン・パーク」「レディオヘッド」などが挙げられている。
長時間にわたって運転を続けるトラックドライバーにとって、最大の敵は「眠気」だろう。「長時間運転を乗り切るコツ・眠くなったときの対処法」を聞いたところ、以下のような答えがあった。
・15〜30分程仮眠をとる
・こまめに休息をとる
・大きな声で歌う
・トークで笑えると眠気が飛ぶ
・コーヒーを飲む
・ガムを噛む
・おせんべいを食べる
・好きな音楽で気分を上げる
・音楽やラジオを聴く

ゆっくりと休めるに越したことはないが「物流の2024年問題」などで、トラックドライバーは過酷な労働下にある。ラジオ番組や音楽などが、そんな彼らを癒すコンテンツとして、ひと役買っているのだろう。
