為替相場まとめ9月8日から9月12日の週
NY市場では、ドル円が147円台での推移を続けた。8月の米生産者物価指数(PPI)が予想外の低下となり、米利下げ期待がさらに高まったが、市場の動きは限定的だった。来週のFOMCでの利下げはほぼ確実と見られているが、50bpの大幅利下げへの期待は高まっていない。今後は、FOMCの金利見通しと、10月の自民党総裁選の結果が注目される。政治情勢によって日銀の利上げが遅れるとの観測も広がっており、ドル円は総裁選の結果次第という見方も出ている。ユーロドルは1.17ドル付近、ユーロ円は172円台で推移し、レンジ取引に変化はない。明日のECB理事会では据え置きが確実視されており、利下げサイクル終了が示唆されればユーロは上昇する可能性がある。ポンドドルは1.35ドル台を維持。ポンド円も199円台での推移を続けた。英国経済指標はなかったが、明日の米CPIがポンドの動向に影響を与える可能性がある。一部アナリストは、ポンドは当面レンジ内で推移し、英中銀が12月に追加利下げを行う可能性も指摘している。
(11日)
東京市場で、ドル円は、米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて動きが限定的だった。昨日の米生産者物価指数が予想を下回るも相場の動きは限定的で、ドル円は147.25付近から147.50付近のレンジでの推移が続いた。しかし、午後に高市氏の総裁選出馬報道が伝わると、積極財政への懸念から円売りが強まり、147.74付近まで上昇した。クロス円も同様に、円売りの流れが強まった。ユーロ円は172.50付近を挟んだ揉み合いから172.67付近まで上昇。ポンド円も199.30付近から199.50付近でのレンジ取引から199.65付近まで値を上げた。ユーロドルは1.1707付近から1.1684付近へ、ポンドドルも1.3540付近から1.3512付近へと上昇。市場にはすでに9月米利下げが織り込まれているため、今夜の米CPIの影響は限定的との見方が強い。
ロンドン市場は、ドル買い・円売りが優勢になっている。共同通信が「高市前経済安保相が総裁選に出馬する意向を岸田前首相に伝達」と報じたことが円売りの反応を広げた。ドル円は147円台半ばから後半へと上昇。足元ではドル円は147.99レベルと148円台にあと一歩に迫っている。クロス円も円安に振れている。ユーロ円は172円台半ばから173円手前水準へ、ポンド円は199.40台から200円付近へと上昇している。ドル円の上昇とともに、その他通貨にもドル買いの動きが波及した。ユーロドルは1.17台割れから1.1678レベルに安値を更新。ポンドドルは1.35台前半から一時1.3494レベルと大台割れに軟化した。このあとにはECB理事会の政策金利発表、8月の米消費者物価指数(CPI)発表が控えている。ドル買いにはポジション調整の面も加わっているようだ。
NY市場では、米経済指標を受けドル安が強まった。注目された米CPIは予想を上回ったが、市場は同時に発表された米新規失業保険申請件数の大幅な増加に反応し、年内3回の利下げを完全に織り込む動きを見せた。ドル円は一時146円台まで下落した。しかし、その後147円台に持ち直した。一方、日本の自民党総裁選の行方も注目されており、候補者によっては円安シナリオが広がるとの見方も出ている。ユーロドルはドル安を受けて1.17ドル台半ばまで上昇。ユーロ円はドル円の失速から172円台で伸び悩んだ。本日開催されたECB理事会では、2会合連続で政策が据え置かれた。ラガルド総裁の発言を受け、市場は利下げサイクルが終了した公算が大きいとの見方を織り込んでいる。ポンドドルは1.35ドル台後半に上昇するも、英財政への懸念から上値が重い可能性も指摘された。ポンド円は一時200円台を回復したが、その水準は維持できなかった。
