夜空に線を引く星たち スタートレイル写真の魅力と撮影法とは【眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話】
夜空に輝く星の軌跡を1枚の写真に
時間の経過につれて空の星の位置は刻々と変わっていきます。自転する地球から眺めているため、星が動いているように見えるからです。星たちは地軸を中心に24時間かけて1周します(日周運動)このような星の運動の軌跡を1枚に収めた写真が「スタートレイル写真」です。24時間で360度ですから、星は1時間あたり15度、2時間だと30度移動することになります。その様子が夜空を横切る線の姿で記録されるのです。
スタートレイル写真の撮影法には、大きく「長時間露光」と「比較明合成」の2種類があります。長時間露光は長時間(30分以上)シャッターを開けっぱなしにすることで光を多く取り込み、星の軌跡を1枚の写真に収める方法。比較明合成は短い露光時間で連続撮影した写真を、編集により明るい部分だけをつなぎ合わせる方法です。
いずれもメリットとデメリットがありますが、暗い場所で星や雲の動きを撮影するときは長時間露光、市街地など明るい場所で星空を撮影するときは比較明合成が適しています。
夜間はオートフォーカス機能が使えないため、星の動きを撮影するときはカメラをマニュアル
モードで使います。事前にマニュアル設定で星にフォーカスする練習をしておきましょう。
星の動きを写真に収めよう
星空を写した風景写真を撮るには、見たままの星空のように星を「点で撮る」方法と、時間
の経過にともなう星の変化の「軌跡で撮る」方法と大きく分けて2つある。本項で紹介した
後者の写真を「スタートレイル写真」といい、これにも2つの撮影方法がある。
スタートレイル写真を撮るには
長時間露光と比較明合成の比較

