PTAと受験の関係って？ 元中学教師が語る“本当のところ”

「親がPTAに入っていないと、子どもの受験で不利になるって本当？」多くの保護者が抱くこの疑問に対し、10年以上公立中学校に勤務した経験を持つ元教師・すぎやま氏が、自身のYouTubeチャンネルに公開した動画「親がPTAに入ってないと受験で不利！？推薦もらえない！？」で、学校現場の実情を踏まえて解説している。

動画の冒頭で、すぎやま氏は「結論。親がPTAに入ってないから受験で不利になるっていうことはありません」と断言。SNS上では「PTAに入ってないと卒業記念品がもらえない、などの圧力をかけられた」という保護者の声も時折見かけるが、それは学校側が組織的に行っている嫌がらせや圧力ではないと指摘する。

では、なぜ「不利にならない」と言い切れるのか。すぎやま氏は、意外な「教師側の本音」を明かす。「先生って残業、月に100時間とかしてる人もいる」という多忙な実態に加え、PTA活動の一環である日曜日の奉仕作業やイベントへの参加が、必ずしも教師にとって歓迎されるものではないというのだ。

「ありがたいこともあるんだけどさ」と前置きしつつ、「（日曜に）奉仕作業しろとかさ、バルーンバレー大会やろうとか言われたら、そんなんただの地獄だよ」「私だって日曜日ぐらいイケメン彼氏とデートしたいよ！」とユーモアを交えて語る。

つまり、教師自身もPTA活動を負担に感じることがあるため、「あいつんち、PTA入ってないからなんか嫌がらせしてやろうぜ。みたいな話には絶対ならない」というのが、すぎやま氏の見解だ。むしろ、もし不当な扱いをするような教師がいれば、「私だったらもう絶対許さないです」ときっぱり述べている。

すぎやま氏は、「他にもそう思ってる先生、たくさんいると思うので、安心してください」と視聴者に呼びかけ、PTA加入の有無が進路に直接影響する心配はないと改めて強調した。動画では、PTAと受験の関係について元教師の経験に基づいた見解が語られており、保護者が事実を確認する一助となる情報が提供されている。