NY株式30日(NY時間16:28)(日本時間06:28)
ダウ平均   44882.13(+168.61 +0.38%)
S&P500    6071.17(+31.86 +0.53%)
ナスダック   19681.75(+49.43 +0.25%)
CME日経平均先物 39615(大証終比:+195 +0.49%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。全体的に様子見の雰囲気が強まる中、前日引け後のIT大手の決算への反応に勇気づけられていたようだ。マイクロソフト<MSFT>はクラウド事業が予想を下回ったことで失望感を与えたものの、メタ<META>とテスラ<TSLA>が、発表直後こそネガティブな反応を見せていたものの、買い戻されていることがフォローとなっている模様。

 週初に中国のディープシークのAIモデルの話題で、米IT大手のAIへの巨額投資に疑問が呈されていたが、前日引け後の決算は、投資家の高まった不安をやや緩めたようだ。

 本日は引け後に発表されるアップル<AAPL>の決算への反応が注目される。ホリデーシーズンにサービス事業の成長とアイフォーン16の発売により、3.8%の売上増が見込まれている。

 前日のFOMCへの反応もポジティブに捉えられているようだ。声明からインフレ目標への進展に関する文言が削除され、その後のパウエル議長の会見でも「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と言及されたことから、米株式市場は一旦売りを強めたが、議長が「インフレに関する文言はシグナルではなく、文言を短くすることを選択しただけだ」と述べたことで下げ幅を縮小させていた。

 次の行動は利下げを維持しつつ、インフレの進展を確認するまでは様子見姿勢を強調していた印象だが、過度な利下げ停止への観測は後退している模様。ただ、上値を追う手掛かりにも乏しく、今後発表される決算の結果を待ちたい雰囲気も強い。

 なお、引け間際に値の荒い値動きが見られ、ダウ平均は一時急速に下げに転じる場面が見られた。トランプ大統領が2月1日にカナダとメキシコからの輸入品に25%の関税措置を発動することを明らかにした。合成麻薬フェンタニルの米国への流入や大規模な貿易赤字など複数の理由を挙げている。

 取引開始前に第4四半期のGDP速報値が発表になっていたが、予想を下回る内容だったものの、個人消費が力強さを示した。企業の設備投資や在庫投資が全体を圧迫したが、ネガティブな雰囲気には繋がっていない。

 IBM<IBM>が決算を受け上昇。通期ガイダンスでも予想を上回る売上高見通しとフリーキャッシュフロー(FCF)の強気見通しを示した。AIも堅調で、生成AIの受注残高は現在、開始以来累計で50億ドルを超え、前四半期比で約20億ドル増加したとしている。

 マイクロソフト<MSFT>が決算を受け下落。クラウドコンピューティング事業の成長が鈍化したことが嫌気。アジュールの伸びは31%増と、第1四半期の34%から鈍化したほか、予想の32%も下回った。

 メタ・プラットフォームズ<META>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表していたが、ザッカーバーグCEOの決算説明会で「今年がわれわれにとって本当に大きな年になる。同社のAIモデルは多くの進歩を遂げるだろう。長期構想の大半が今年末までにかなり明確になる」と述べたことが好感されている模様。

 UPS<UPS>が大幅安。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、通期の売上高見通しが890億ドルと予想を大きく下回ったことが嫌気されている。最大顧客であるが、利益率が低いアマゾン<AMZN>との取扱高を年内に半減させたい意向も示していた。