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チェコから革新的EV登場

チェコの自動車メーカーであるスコダは、次世代バッテリー技術を搭載した新型EVを2028年ごろに導入する予定だ。超急速充電を特徴とし、10〜80%の充電にかかる時間は平均12分とされている。

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スコダは2020年からエンヤク(Enyaq)というEVを製造しているが、新型はその第2世代にあたるものである。フォルクスワーゲン・グループの次世代EV用プラットフォーム「SSP」を採用し、800Vの高電圧バッテリーを搭載する。


VWグループの「SSP」プラットフォームを採用した次世代が導入される(編集部作成予想CGイメージ)    AUTOCAR

スコダのクラウス・ゼルマーCEOは取材に対し、2020年代末をめどにSSPプラットフォームの使用を開始することを明らかにした。ほぼ同時期にフォルクスワーゲンも市販車に導入することになる。

「エンヤクはSSPを使用する予定です」とゼルマーCEOは語った。現行型との違いについては「検討中」とした。

スコダ初のEV専用モデルとして登場したエンヤクは、欧州市場で一定の成功を収めている。昨年、およそ5万4000台を販売し、今年上半期には前年同期比41%増を記録。欧州で9番目に売れたEVとなった。市場全体でのEVの普及と、人気のSUVスタイルを採用したことが成功要因といえるだろう。

第2世代のエンヤクでは、高い実用性を維持しつつ新しい「モダンソリッド」デザインを採用すると見込まれる。しかし何より、フォルクスワーゲン・グループの最新技術の恩恵にあずかることは間違いない。

SSPプラットフォームは、グループ傘下の各ブランドのニーズに応じてさまざまなドライブトレインやバッテリーを搭載できる、適応性の高いモジュラー構造である。現行EVが採用しているMEBプラットフォームと比較して、航続距離、エネルギー効率、パワーの大幅な改善が期待されている。

特に注目すべきポイントは、自社で開発した新しい「ユニファイド」バッテリー構造の導入であり、800Vの高電圧対応により、10〜80%の充電時間は平均12分(現行型エンヤクは約35分)となる見込み。具体的な容量や航続距離はまだ確認されていない。

フォルクスワーゲン・グループのオリバー・ブルーメCEOは以前、このモジュール式バッテリーによりブランド間で共有される部品の割合が大幅に高くなることから、「ほとんど」のSSPベースのEVが現在の内燃エンジン車と同等のコストを達成できると述べている。

そのため、第2世代エンヤクの価格は内燃エンジン搭載のコンパクトSUVとほぼ同等まで下がると予想するのが妥当だろう。

SSPではまた、「ソフトウェア2.0」と呼ばれる新しいソフトウェアが導入される。操作性や機能性の向上に加え、最大レベル4のハンズフリー自動運転を実現できると言われている。