ソフトクリーム発売10周年の記念記者会見に出席した台湾ファミリーマートの林鴻成さん(右から2人目)ら

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(台北中央社)台湾ファミリーマート(全家便利商店)が販売するソフトクリームが今年、発売から10周年を迎えた。日本企業も開発に携わり、累計販売額は50億台湾元(約224億円)超。一時は売り上げが低迷したものの、近年は再び人気を集めている。

2日には記念の記者会見が開かれ、台湾ファミマでソフトクリーム販売を担当する林鴻成さんは、全国2100店舗で取り扱われていることに触れた上で、台湾最大のソフトクリーム店だと自負した。これまでに延べ1億5千万人の来店に貢献したとされる。

だが、10年間の道のりは平たんではなかった。販売開始の翌年にストロベリー味がヒットし、2013年と14年の販売額はそれぞれ5億元(約22億円)に達したものの、その後台湾セブン-イレブン(統一超商)など他業者が参入したことなどもあり、売り上げは急速に減少。林さんは「10年のうち5年は赤字だった」と振り返る。それでも毎月提供する味を替え続けた他、インターネット上で影響力を持つ「インフルエンサー」とのコラボレーションやブランド刷新を行うと、販売数が上向いた。

林さんによれば、今年販売された全ての味はいずれも300万本を売り上げたという。今年は上半期の販売額だけで昨年の年間販売額を超え、年間4千万本の売り上げを見込む。1本40元(約180円)とすると、販売額は過去最高の16億元(約72億円)になる計算だ。

ソフトクリームの販売には日本の日世や台湾の南僑グループなどのアイスクリームメーカーも携わり、新しい味の開発や機械と原料の製造、店頭での販売を分担している。長年の協力により、開発にかかる時間は、当初の半年から4〜6週間に短縮された。

日世の関係者は、これまでに販売された味は94種類に上ると説明。開発が最も困難だったのは18年にお目見えしたビール味で、ビールとソフトクリーム原料を混ぜる時に発生する泡をどう克服するか頭を悩ませたと語った。

(江明晏/編集:齊藤啓介)