FC東京を苦しめた要因は? 12年ぶりの東京ダービーでヴェルディが奮闘【天皇杯】
その影響もあったせいか、ピッチ上では立ち上がりから激しいプレーの応酬。序盤戦はまさに闘志と闘志がぶつかり合う展開となった。
そんな流れで冷静に先制点を決めたのが、FC東京の塚川だ。20分、D・オリヴェイラのパスを受けると、ゴール正面から右足を一閃。渾身のミドルで均衡を破ったのである。
たとえサイドは崩されてもセンターでやらせない。そんなやり方でFC東京に追加点を許さなかった東京Vが素晴らしかったのは、守り一辺倒ではなく河村を中心にカウンターで何度かチャンスを作った点だ。ベタ引きではなく、プレスをかけつつ精力的に攻撃も仕掛けたスタンスは、現状のベストメンバーに近い陣容で臨んだFC東京のパフォーマンスと同等に映った。
最大のハイライトが同点ゴールのシーン。右CKから途中出場の白井が決めたヘッド弾は、印象点、技術点ともに満点の一撃だった。
プレー一つひとつのクオリティは当然ながらFC東京のほうが上だったが、それを組織力でカバーした東京Vの、延長戦を含む戦いぶりには好感が持てた。
ヒリヒリするような展開で延長戦まで戦った試合は結局、PK戦で決着。キッカー全員が成功した(PK戦のスコアは9-8)FC東京の勝利に終わったが、リーグ戦とはまた違うメンバーで挑んだにもかかわらず意地を見せた東京Vの強さを示すゲームでもあった。
それは東京Vの城福監督のコメントからも分かる。
「全てを出し切った。胸を張りたい。よく戦ったと思う」
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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