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LEDで「渡れるよ」の合図 歩行者とコミュニケーション

チェコの自動車メーカーであるスコダは、歩行者とコミュニケーションをとるLEDスクリーンの試験運用を開始すると発表した。横断歩道における安全性を高め、事故を減らすための取り組みとされている。

【画像】歩行者とコミュニケーション、電気自動車のフロントグリル活用【スコダ・エンヤクiVを写真でじっくり見る】 全72枚

スコダは欧州で販売するEVのエンヤクiVを改造し、フロントグリルにLEDスクリーンを設置。歩行者に対して横断が安全な場合は緑色の矢印が点滅し、危険な状況下では赤色で警告する。また、車両が動き出すときはオレンジ色の三角形で知らせる。


スコダが開発中のLEDスクリーン。歩行者への「合図」として使用する。    スコダ

例えば、車両が横断歩道にさしかかると、横断待ちをしている人に「こちら(車両側)は気付いているので、道路を渡っても大丈夫」と事前に知らせるなど、歩行者が安全に渡れるよう、ドライバーの手を煩わせることなく自動的に作動する。

スコダによると、横断歩道に差し掛かってもさまざまな理由で停止できない場合、歩行者に横断しないよう明確な合図を送ることができるという。ドライバーがLEDスクリーンに表示される内容をコントロールすることはできない。

スコダは「認識されやすい」シンボルを試しているというが、LEDスクリーンではさまざまなアニメーションを作成・表示することができるので、幅広い状況に活用できるだろう。

欧州では歩行者が巻き込まれる事故が多発している。例えば、英国の運輸省によると、2021年には英国内で1万6000人以上の歩行者が交通事故で負傷しているという。これは1週間あたり300人以上に相当する。

スコダは、「このような技術は、道路上の歩行者全体の負傷者数を減らすのに役立つ可能性がある」と述べている。

英国における道路利用者向けの規則「ハイウェイコード」では、ドライバーは運転中、歩行者が道路を横断できるようにヘッドライトを点滅させたり、手を振ったりして合図してはいけないとされている。これは、他の道路利用者に間違われたり、他のドライバーが歩行者の横断に気づかなかったりすると危険を招く恐れがあるためだ。

最近のハイウェイコード改訂では、道路におけるヒエラルキーがより明確化された。ドライバーは、道路を横断中、あるいは横断を待っている歩行者に道を譲るべきだという内容が含まれているのだ。スコダは、このような状況下で車両と歩行者の間のコミュニケーションを円滑にする手段として、LEDスクリーンを開発している。

スコダはLEDスクリーンの試験を行う意向を示しているが、どこで行われるか具体的な場所については今のところ確認されていない。