きょう9日(木)の関東は、晴れても風の冷たい一日になりそう。空気が乾燥するため、火の元に注意を。あす10日(金)は広い範囲で朝から雪が降り、山沿いでは大雪の恐れ。市街地でも積雪となる見込み。早めに雪への備えを。

各地で乾燥した晴天 風冷えの一日

きょう9日(木)の関東は、広い範囲で晴れる見込みです。にわか雨の所もなく、洗濯日和になりそうです。空気が乾燥するため、火の元に十分ご注意ください。

ただ、晴れても気温はあまり上がらず、最高気温は10℃前後の予想で、きのう8日(水)より低いでしょう。北よりの風がやや強いため、体感はさらに寒くなりそうです。マフラーや手袋などで、暖かくしてお出かけください。

あす10日(金) 山沿いで大雪 東京23区でも積雪の恐れ

あす10日(金)から11日(土)にかけて、低気圧が発達しながら本州の南岸を東へ進む見込みです。いわゆる「南岸低気圧」で、関東甲信に大雪をもたらすことがあります。

あす10日(金)は、朝から広い範囲で雪が降り出すでしょう。ちょうど、朝の通勤・通学の時間に重なるため、いつもより時間に余裕をもってお出かけください。昼過ぎにかけて、局地的に雪の降り方が強まるため、山沿いでは大雪の恐れがあり、平地でも積雪となる見込みです。東京23区でも雪の積もる可能性があります。午後には、沿岸部を中心に、雪から雨に変わりますが、山沿いでは雪が降り続くでしょう。

予想降雪量

雪や雨は、あさって11日(土)の朝にかけて降り続くでしょう。

11日6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、
甲信地方・関東地方北部の山地:20〜40センチ
関東地方北部の平地・箱根から多摩地方や秩父地方にかけて:10〜20センチ
関東地方南部の平地:5〜10センチ
(東京23区でも、多い所で1〜5センチ)
の見込みです。

大雪や路面の凍結による交通障害に注意・警戒してください。なお、地上付近の気温が予想より低くなった場合や、雪から雨に変わるタイミングが予想より遅くなった場合は、大雪警報が発表される可能性があります。雪への備えは、きょう9日(木)のうちに済ませた方が良いでしょう。

雪道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」

10日(金)から11日(土)にかけて、山沿いだけでなく、平地でも積雪となる所があるため、できるだけ車を運転は控えた方がよさそうです。やむを得ず車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、主に次の5つです。

(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。

(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。

(3)時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。

(4)時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。

(5)こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「雨」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。

5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。