井上尚弥【写真:荒川祐史】

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米専門メディアが早くも2023年を展望

 ボクシングのスーパーバンタム級への転向を視野に入れている世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)。米メディアは早くも2023年のボクシング界を展望した。戦績24勝(21KO)の井上が階級を上げた場合、WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国)に対しキャリア初黒星を喫するという大胆予想が飛び出している。

 米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」は「覗き見:フューリーとフルトンが2023年の最高のボクサーになることに期待」との見出しで記事を掲載。まだ試合開催も決まっていない対戦も含め、今年のボクシング界を“妄想”する形で4つの賞を設け、それぞれ予想を紹介した。「年間最高の番狂わせ」では、井上がフルトンに1-2で判定負けすると大胆予想した。

 記事では「ナオヤ・イノウエは世界で最もエリート級のボクサーの1人。複数階級を制しており、バンタム級の4団体統一王者だ」と称賛。しかし、「彼はモンスターかもしれないが、無敵ではない」と相手にもチャンスがあることを指摘した。2021年から同級2団体で王座に君臨するフルトンについて「イノウエが今まで対峙してきた誰よりも頑丈で、才能もある」と評価した。

 試合が実現した場合の展開については、「決して簡単な試合にはならないだろうし、派手なパンチの応酬無しでは終わらないだろう。もしも2023年に両者が相まみえれば、フルトンが勝てる試合となるだろう。114-113か115-112辺りの判定になると言っておこう」と接戦を予想していた。

 ほかには、「年間最高KO」に前WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)がジョー・ジョイス(英国)に5回KO勝ちする予想で選出。「年間最高試合」には、WBA世界ライト級王者ガーボンタ・デービスが元WBC同級暫定王者ライアン・ガルシア(ともに米国)に8回KO勝ちするとの予想をもとにピックアップし、「年間最高ボクサー」はWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)としていた。

(THE ANSWER編集部)