爆発の可能性から入院患者を避難させた病院(画像は『New York Post 2022年12月20日付「Man with WWI explosive lodged in his rectum sparks bomb scare, hospital evacuation」(Hôpital Sainte Musse)』のスクリーンショット)

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フランスの病院で今月17日、患者の体内から爆発物が発見される珍事が発生した。救急外来を訪れた88歳の男性患者は「第一次世界大戦で使用された砲弾が肛門に詰まってしまった」と訴え、病院は砲弾が爆発する可能性を考慮して入院中の患者を避難させたそうだ。最終的に爆弾処理班により爆発の危険性はないと判断され、手術によって男性患者の体内から砲弾を摘出したという。『New York Post』などが伝えている。

今月17日午後9時、フランス南東部トゥーロン市にある病院「Hôpital Sainte Musse」の救急外来にやってきた88歳の男性が「第一次世界大戦で使用された砲弾が肛門に詰まってしまった」と訴えた。予想外の訴えに医師が眉をひそめながら診察してみると、男性の直腸に砲弾が詰まっていることが確認された。

医師はこの砲弾が爆発する可能性もあり医療スタッフのみでは対応しきれないと考え、警備員や消防署に応援を依頼し緊急事態が宣言され入院患者を外へ避難させる対応を取ることになった。この間に婦人科と産科は通常通りの診察などを行っていたそうだが、それ以外の科では一時的に業務停止状態となった。

のちに爆弾処理班が到着し、男性の体内に砲弾が残ったままの状態で爆発の危険がないかどうか確認が行われた。その結果、この砲弾は第一次世界大戦フランス軍が使用したもので、一部の愛好家がコレクションとして集める物であると断定された。また爆発の危険性はないと判断され、医師は男性を手術室に運んで砲弾を摘出するため開腹手術を行った。取り出された砲弾は長さ8インチ(約20センチ)、幅2インチ(約5センチ)で、男性は兄弟の家でこの砲弾を見つけたと明かしている。

この日、救急外来で働いていたスタッフの1人は「これまでにリンゴやマンゴー、シェービングフォームの缶などそこにあるべきではないものを見てきましたが、砲弾なんて見たことがありませんよ!」と目を丸くしていた。

今回の衝撃的なニュースが報道されると「救急外来で働く妻によると、お尻に何かが詰まってやって来る患者はよくいるらしい」「いったいどうやって…」「間違えて砲弾の上に座っちゃったのかな?」「意図的にやらない限りこんなことにはならないだろう」など様々な声があがっていた。

ちなみに過去には中国で、「便秘に効く」と肛門からウナギを挿入した男性が、腸を突き破られ危険な状態に陥っていた。

画像は『New York Post 2022年12月20日付「Man with WWI explosive lodged in his rectum sparks bomb scare, hospital evacuation」(Hôpital Sainte Musse)(Twitter / @acommonlawyer)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)