ランクが低くたっていける! 鈴木隆太が日本勢トップ(撮影:ALBA)

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<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 初日◇27日◇アマタスプリングカントリークラブ(タイ)◇7502ヤード・パー72>
最新の世界アマチュアランキング498位の男が下剋上だ。アジア太平洋地域ナンバー1決定戦で優勝者には来年の海外メジャー「マスターズ」と「全英オープン」の出場権が付与される大一番。出場する日本勢7人の中で、世界アマチュアランキングで最も低い鈴木隆太(日体大2年)が、日本勢最上位となる6バーディ・1ボギーの「67」をマークして首位と2打差の2位で滑り出した。
大会開幕を前に密かに闘志を燃やしていた。「優勝したいですけど、実力的にはそんなにないと思うんです。でも可能性は誰にでもあると思います。自分のベストを尽くすことができれば結果につながると思う」ときっぱり口にした。
この日は有言実行のラウンドとなった。午後スタートで最終組の一つ前の組でアウトからティオフ。2番パー5でバーディが先行し、4番でも一つ伸ばす。6番でボギーとして一つ落としたが、難度の高い8番パー3でティショットを2メートルにつけて伸ばす。スタート前の目標は4アンダー。「前半2アンダーで回りたかったので難しい8番でバーディを獲れて、1日の流れを変えられました」とこの日のキーホールを挙げた。
流れを変えて折り返すと、後半はピンチらしいピンチもなく11番と14番でバーディ。そして迎えた最終18番ホール。雲の間から西日が差しこんでいた。グリーン手前のカラーから6メートルほどの距離の3打目をパターで転がすと、ボールはカップに吸い込まれた。「入ったことにびっくりして」と喜びよりも驚きでガッツポーズは謙虚なものだった。
昨年大会を制して今年9月にプロ転向した中島啓太は大学の先輩。学校にいるときは練習やトレーニングをともにする仲でキャディをしたこともある。「いろんな面を見て学ぶことが多い」目標とする人である。大会前日は「(中島)啓太さんになったつもりで頑張ります。技術はどうにもならないので、メンタル面で。無表情で何にも影響されない感じでがんばります」と話していたが、「できたのか分からないですけど、いいプレーができました」と白い歯を見せた。
ショットの手応えは十分。「ミドルパットがもっと入ると優勝に近づけると思うので、長めのバーディパットを入れてしっかりやりたい」。残り3日間も4アンダーを第一の目標にしてスコアを伸ばす構えだ。今大会、連覇を達成したのは松山英樹(2010、11年)のみ。中島啓太から“日体大”連覇のバトンを受け取っている。(文・小高拓)
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