累計販売台数が2000万台を突破したPlayStation 5(PS5)は、発売前から「史上最大サイズの家庭用ゲーム機」であることが話題を呼んでいました。そんなあまりにデカすぎるPS5を1インチ(2.54cm)未満のスリムボディに改造してしまった猛者が登場しています。

Genius YouTuber Rebuilds His PS5 To Be Less Than An Inch Wide

https://kotaku.com/ps5-slim-sony-youtube-diy-perks-1849084848

PS5をスリムボディに改造してしまったのは、さまざまなガジェットやゲーム機を独自に改造してきたYouTubeチャンネルのDIY Perks。改造の様子は以下のムービーでチェックできます。

Building the WORLDS FIRST PlayStation 5 slim - YouTube

これがPS5 デジタル・エディション。幅390mm×高さ92mmx奥行260mmで、重さは約3.9kgとかなり巨大です。



というわけで、まずはPS5を分解します。PS5の分解方法は公式ムービーやGIGAZINEのバラバラ分解記事を読めばより詳細にわかります。



分解するとわかるのが、ヒートシンク&内蔵電源の巨大さです。



これが内蔵電源。



ヒートシンクは基板とシールドにくっついており、これらをまとめると6cm弱の厚みになります。



これらを分解して、まずは基板を取り出します。



PS5のカスタムSoCは液体金属でおおわれているので、まずはこれをきれいに除去。



ツルツルピカピカ



これで基板だけになりました。基板だけだと極薄です。



というわけで、ここからお手製の極薄ヒートシンク&水冷システムの作成がスタートします。まずは既製品の水冷システムのヘッド部分から……



ベース部分だけを取り出します。



これをこんな感じで基板上のカスタムSoCに載せるよう設置する模様。



というわけで、基板から不要なパーツを取り外し……



基板と同じくらいのサイズの銅板を用意します。



これに穴をあけて……



水冷ヘッドのベース部分から不要なパーツをカット。



こんな具合にベース部分が銅板に開けた穴にピッタリフィットするようになりました。



銅板に必要な穴を開けて……



ネジを溶接。



こんな感じで銅板の上に基板を載せます。



裏返すとこう。カスタムSoCやI/Oポート部分はカットして干渉しないよう配慮されています。



さらに同サイズの銅板を用意し……



線の通りにカット。



カットが終わるとこう。大きな溝部分が水冷システムにおける冷却水の通り道となるわけです。



これをさらに別の銅板と重ねて……



溶接します。





細くカットした溝に塗り込んでいるのは……



Servisol製のヒートシンク同士をくっつけるための専用接着剤。



最初に作ったカスタムSoC部分に穴が開いた銅板と重ねて溶接。



続けて冷却水の流入口と流出口部分にパイプを設置します。



ここに水を流し、正しく機能するかをチェック。



カスタムSoC部分は穴が開いたままなので……



ベースパーツを溶接します。



一度研磨剤などを利用して汚れた銅板をきれいに掃除することに。



ピカピカです。



続いて、PS5の基板のカスタムSoCが載っていない裏面をチェック。



基板の裏面にはカスタムSSDやメモリチップが載っており、その全てに放熱用シリコンが塗られています。



そこで、各種チップが配置されている部分に銅板を設置。



カスタムSoCにも新しく液体金属を塗り……





基板を銅板パーツの上に固定します。



十字にクロスするように配置されているパーツはPS5に元からくっついていたもの。



銅板と接しない面にある各種チップには、お手製の金属板を載せて放熱効率を上げます。



載せ終えるとこんな感じ。メモリやカスタムSSDの上に銀色の板が載っているのがわかるはず。



続いて、PS5のシールドにくっついている茶色のパーツを……



移植します。



あとは各種パーツを正しく配線し……



パイプに冷却水の通り道となるチューブを接続。



さらにケーブルをカバーでおおいます。



そして同じく銅板でケースを作り……



I/Oポート用に穴を開けます。



電源ボタンも自作。



脚を取り付けたら……



完成。背面からI/Oポートにアクセス可能となっています。



設置するとこんな感じ。



厚さは驚異の2cm未満。



PS5と比較するとこんな感じ。



ただしこれだけでは動作しないので、電源と水冷システムのベース部分を作成します。まずはPS5の内蔵電源と同じ入出力の電源を用意。



水冷システムのベース部分は、Alphacoolのものを利用します。



これらをひとつにまとめます。



水冷システムに冷却水を通し……



ケースでまとめたら完成。



壁に隠すように電源&水冷システムを固定してしまえば、PS5のスリム化に成功というわけ。



あとは動作確認のみ。2度起動実験に失敗したものの……



配線の確認や基板の交換を経てついに起動に成功。通常のPS5と同じようにゲームのプレイが可能です。



また、DIY Perksによる改造PS5(PS5 Slim)は24度の室温で動作させた際のSoCの温度が46度(推定65度)、メモリが52度、電圧レギュレータモジュールの温度が44度であったのに対して、通常のPS5はSoCが75度、メモリが94度、電圧レギュレータモジュールが71度となっており、各種コンポーネントの冷却性能においてもPS5を凌駕していることが示されました。



PS5向けゲームの「Horizon Forbidden West」をプレイしながらムービーは終了。



なお、DIY PerksによるPS5の改造には約2カ月もの期間がかかったそうです。