元プロゴルファーの呂良煥さん

写真拡大

(台北中央社)台湾の元プロゴルファー、呂良煥さんが15日、病気のため死去した。85歳。呂さんは1971年の全英オープンで2位の好成績を収めたほか、次世代の育成に尽力し、ゴルフ外交にも貢献した。

1936年生まれ。貧しい家庭に育った呂さんは小学生の頃からゴルフ場でクラブを運ぶ手伝いをしてお金を稼ぎ、ゴルフに興味を持つようになった。クラブを買うお金がないため、竹とグアバをそれぞれクラブとボールに見立てて練習に励み、北部・淡水のゴルフ場でキャディーとして働きながらゴルファーの技を盗んだ。ゴルフ場が開催したキャディーのゴルフ大会で3回連続で優勝して初めてゴルフ用品一式を手にしたという。

呂さんは日本や香港、フィリピンなど各地の大会で優勝し、通算20勝を挙げた。ゴルフで輝かしい成績を残しただけでなく、1979年にはモロッコの国王やコートジボワールの大統領の招きを受け、現地で一緒にゴルフを楽しんだ。

台湾プロゴルフ協会の陳栄興理事長は中央社の取材に対し、呂さんは「試合での成績であれ、次世代の育成であれ、いずれにおいても心を配っていた」と話す。ゴルフ場で若い選手に技術指導をしたり、経験を伝えたりしていたほか、台湾の若い選手が日本に試合に行く際には、選手にはお金を出させず、呂さんが負担していたという。

陳さんは「台湾のゴルフ界は非常に優秀な先輩を失った。ゴルフ界にとって大きな損失だ」と悼んだ。

(黄巧雯/編集:名切千絵)