いわゆるRaaS(Retail as a Service)のスタートアップであるb8ta(ベータ)は、さまざまな方法で実店舗の小売を改革することを目指して、2015年にローンチした。しかし、結局のところ、実店舗に依存したことが仇となってしまった。b8taのウェブサイトに掲載された告知によると、2月初めに米国での事業をひっそりと停止した。TechCrunch Japanによると、3店舗を運営していた海外の関連会社b8ta Japanは、ブランドのライセンスを取得し、現在は独立した事業として運営されているという。また、b8ta MenaはUAEで引き続き運営されている。b8taは、自らを小売業者ではなく、「Retail as a Service」プラットフォームと称している。出店ブランドは、b8taの店舗に商品を陳列するだけでなく、b8taのソフトウェアにアクセスし、顧客が商品のデモに費やした時間などの情報を得るために月額料金を支払っていた。b8taのコンセプトは、店舗での体験や来店客数の増加により、最終的に出店ブランド側がソフトウェアにお金を払うようになることだ。
しかし、b8taはフィジカルな小売体験をハイテクでアップグレードすることに注力していたが、eコマースの売上を促進することにはそれほど注力していなかった。パンデミックの最盛期となった2020年春、米国のほとんどの州で店頭での買い物に制限が課せられた際に、それが大きな弊害となることが判明した。「パンデミックによって店頭のトラフィックが一掃されたとき、b8taはeコマースの指標を下回っていたため、それに対する答えが出せなかった」とゴールドバーグ氏は述べている。b8taの店舗の多くはショッピングモール内にあり、人々ができるだけ長い時間をかけて店内で商品をチェックするように設計されていた。これは、たとえばオンラインで購入し、店頭で受け取る注文を取りにモールに行くことよりも、人々が再開するのをためらうようなものだった。2021年の屋内モールへのトラフィックは、ブラックフライデーやスーパーサタデーといった主要なショッピングホリデーでさえ、2019年と比較して1ケタ台後半に減少したと、分析会社のPlacer.aiが以前に報告している。そのため、B8taはライブストリーミング事業を中心に、新たなビジネスモデルを構築するために奔走することになった。「コロナ禍では、かなりの工夫をした」とノービー氏は言う。しかし、こう結論づけた。「決定的だったのは、おそらく地主全体からの扱い、そして地主がパートナーである会社を重要だと感じているかどうかだ」。また、「我々は、あらゆる選択肢を使い果たしたが、これは起こるべくして起こったことだった」と付け加えた。[原文:B8ta shutters U.S. operations after failing to reach a deal with landlords] Anna Hensel(翻訳・編集:戸田美子)Image via b8ta