「新居にあったら便利」「ついていて当たり前」。そんな設備が、じつはジャマになったり、面倒の元になることも。家づくりを終えて、実際に暮らしてみて、後悔したことを、日刊Sumaiライターが語ります。浴室の鏡やベランダ、あなたがこれから住む家に、本当に必要ですか?

 

1.浴室の鏡は使用頻度を考えると必要なかったかも

家づくりの際、なぜか浴室には鏡があるのが当たり前というイメージがありました。今まで住んだ賃貸住宅の浴室にも鏡がありましたし、住宅のショールームにあるバスルームには、必ずといっていいほど横長の大きな鏡がついています。

しかし実際に住んでみると、浴室の鏡にはカビや水アカがつきやすく、しっかりお手入れをしないと、ウロコのような頑固な汚れがついてしまいます。

浴室で鏡を見ながら洗顔やひげ剃りをしたい、という家族がいる場合にはとても便利だと思いますが、筆者宅では浴室で鏡を使う場面がほとんどありません。お手入れの手間を考えると、浴室の鏡はなくても困らなかったかなと感じています。

 

2.ほとんど開けないトイレの窓はなくてもよかった

家の中にはたくさんの窓があります。でも、通風のために開けるのは、結局のところ、いつもほとんど同じ窓。入居してからほとんど開けていない窓を数えてみたら、5か所もありました。

とくに西側にあるトイレの窓は、ほとんど開けたことがありません。夏場は窓があるせいで、むしろとても暑くなり、短時間でも、汗をかくほどです。

ほとんど開けていない窓にも、網戸がついているので、使用していなくてもホコリはたまります。結果、掃除の手間が増えるだけ。開ける回数が少ない窓は、結果論ではありますが、なかったほうがよかった…。もしくは、網戸のないFIX窓にしても、よかったのかもしれません。

3.収納に扉があることで、デッドスペースができてしまう

わが家の洗面脱衣所には、写真のような扉つきの収納があり、タオルや入浴後の着替えなどを入れています。

 

引き出しタイプの衣装ケースを端に置くと、開けるときに扉に当たってしまいます。そのため、衣装ケースを、少し中央に寄せて置かなければなりません。扉があることでデッドスペースができてしまい、とてももったいないと感じています。

普段は湿気がこもらないように、扉を開けたままにしていることも多いわが家。扉のないオープン収納にして、来客時だけロールスクリーンで隠せるようにする、という方法もあったのかなと、今になって後悔しています。

 

4.室内干しメインだと、ベランダの使用頻度はぐっと下がる

家を建てるときは外干し派だったので、ベランダをつくることに、一切の迷いはありませんでした。でも、実際に住んでみると、梅雨の時期や、冬はほとんど使用しません。水道がないので、掃除にも少し工夫が必要です。

また、夫に花粉症のような症状が出てきたこともあり、今後さらに使用しなくなる可能性が高くなってきました。今となっては、ベランダをつくらないという選択肢もあったのかなとちょっぴり後悔しています。

家づくりでは、あるのが当たり前と思っているものが、それほど必要なかった、ということが起こりがち。「あったら便利そう」と飛びつく前に、自分たちのライフスタイルや家事動線をよく考慮してから選びたいものです。