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Apple Watch Series 4以降には転倒検出機能が搭載されていますが、これによりホテルの部屋で転んで顔を強打して失神した女性が救助を呼んでもらえたと報じられています。

米テキサス州の地元メディアによると、ベイラ・ベル・クリスチャンソン(Bayla Belle Christianson)さんはホテルの部屋でつまずいて転び、ドレッサーに顔から倒れ込んで意識を失ったそうです。そして完全に気を失って1分以上も動けなかったところ、Apple Watchが911(緊急通報用電話番号)に自動通報したおかげで命を救われたと語っています。、

クリスチャンソンさんの年齢は不明ですが「ビジネスウーマン」とあり、「(90代で一人暮らししていて転びやすい)祖父母のことを考えていた」と述べていることから、まだ若いはず。そしてApple Watchの転倒検出機能は標準ではオフになっており、Apple Watchの設定時やヘルスケアAppで年齢を設定し、なおかつ55歳以上の場合のみ自動的に有効になります。つまり今回の場合は、ご本人が手動で設定してやる必要があったわけです。

なぜ転倒検出機能が働いたかといえば、クリスチャンソンさんが感謝祭(2021年は11月25日)に設定をしたからでした。その直後に事故が起こって1分間なんの動作も認められなかったため、想定どおりに機能が役立ったしだいです。

これまでApple Watchの転倒検出機能が人命を救ったことは数々あり、92歳の男性がハシゴから落ちて身動きが取れなくなったときに消防署に通報したり、自動車事故に遭った保安官代理が助けられたこともあります。また凍った川に落ちてiPhoneに手が届かないなか、Apple Watchで911に電話して低体温症の危機から脱出できた男性もいました。

最近のアップルもApple Watchの人命救助機能を重視しており、今年初めからApple Watchと911通報をテーマにした広告を展開中です。YouTube動画では車がひっくり返って溺死しかけたところを救われた実話が紹介され、Twitter広告では転倒検出機能が強調されています。

上記のクリスティアンソンさんは、万が一に備えて転倒検知機能を有効にしておいてほしいと語っています。本機能はほとんどの人が順調に生活を送っていれば世話にならずに済む、しかし絶体絶命のピンチのときには最高の命綱となるかもしれません。

Source:KTX

via:iMore