NFT で14歳の少女が1億円以上の収益をゲット! NFTとはなに? その可能性と未来
事の発端は、14歳の少女アビゲイル氏が立ち上げたプロジェクト「Belugies」だ。
彼女はシロイルカのイラストのNFTアートで1億円以上の収益を得て、その一部をシロイルカの保護活動や子供向け医療プログラムに寄付したことで話題となった。
ベトナムの14歳の少年セオ・チュー氏のNFTアートはオークションに出品され、2万2,899米ドル(約253万円)で落札された。
またクリスティーズのオークションでは、デジタルアーティストBeeple(ビープル)のNFTアートのコラージュも75億円もの高額で落札された。
日本では、実業家の前澤友作氏が宇宙で撮影した写真や動画をNFT化して「Rendezvous」(ランデブー)と題し、宇宙から発行された世界初のNFTとなった。
なぜ、このようなデジタル作品は高額で取引されるのだろうか?
そこで今回は、NFTについて簡単に解説し、その可能性や未来を考察してみた。
■NFTって、なに?
NFTはnon-fungible tokenの略称。
日本語では「非代替性トークン」という。
ブロックチェーン技術を応用することで、
世の中でただひとつしかないデータ化する。
芸術作品では、非常に高価な価値が生まれることがある。
その理由は、オリジナルは世界に1点しかないことだ。
世界に1点しかないオリジナルであれば、
・所有できる人
・所有できる団体
これらも、1つしかない。
一般にデジタルデータは、無限に複製可能と思われている。
それがデジタルデータ製品の評価額が低くなる原因だ。
そこで多くの場合、
・コピー(複製)制限
・コビー(複製)不可のプロテクト適用
こうした制限を設けて、商品価値を維持している。
それでも超高額なデジタル商品は、これまでなかった。
ではなぜ、NFTのデジタル作品が高額で取引されるのだろうか。
NFTによるアート作品はデジタル技術により、その作品の価値が保証される。
オリジナル(本物)である証明が偽造できないため、億を超える額でも取引ができる。
また情報はブロックチェーンで管理されているため、ビットコインのように所有しているNFTを自由に取引できる。
さらに2次流通で手数料を入れるなど、NFTのデータに付加機能をつけられることも大きな特徴となっている。
たとえば、
転売されたアート作品の売却益の一部を原作者に還元するといったこともできる。

■NFTとFTとの違い
NFTと似た技術で、FTというものもある。
FTはFungible-Tokenの略称。
日本語では「代替性トークン」という。
FTはビットコインなどの暗号資産のこと。
いくらいくらの資産価値を持ったデジタルデータというのを証明するものだ。
たとえば、
スティーブ・ジョブズがサインした金貨がひとつしかなければ、
その価値は「金貨の価値+アルファ」となるだろう。
サインのない金貨は、ほかの金貨と変わらないから、同等の金貨に置き換えができる。
同じ資産でも、
・NFTは、ほかで置き換えできないモノ
・FTは、 ほかで置き換え可能なモノ
このように考えればよいだろう。

■NFTの課題と可能性
NFTの課題は新しい技術であるため、法律がまだ追いついていない。
たとえば、
NFTを利用したゲームは、賭博に当たる可能性もある点だ。
刑法第185条では、
「賭博をした者は五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし一時の娯楽に供するものを賭けた場合はその限りではない。」
としている。
NFTガチャは賭博に当たる可能性があると言われている。
また暴落のリスクもあげられている。
現在のNFTアートは、少数の資産家が取引しているため、市場価値以上に上がっているとも言われており、今後、資産価値が下がる可能性もある。
現在のNFTは、投資の対象として利用される可能性も高いため注意は必要だ。
しかしNFTは、
デジタル作品や商品において、唯一の「オリジナル(本物)」であることを証明できる仕組みとして大きな期待が集まっていることも事実だ。
今後、有名人がサインしたモノが特定ファンの中で高額な評価、商品となるように、
デジタル作品や商品の価値を証明する役割を担っていく新しいシステムとなる可能性もある。
新たなデジタル市場が育っていくことを期待したい。
・NFT部会 | 一般社団法人 日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)
ITライフハック 関口哲司
