【株価はどう動く?】8月末が相場の転機に?新興成長株の上昇時期に注目

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ボックス相場を上に行くか、下に行くか
 日経平均株価は2021年2月16日に3万714円、3月18日に3万485円という二番天井を付けて、その後下は2万8000円割れ、上は3万円手前というゾーンで6カ月揉み合ってきました。その意味で目先、株価は底入れしてもおかしくない日柄です。

 7月30日には2万7272円という今年の最安値を付けました。緊急事態宣言が出されている間は株価の上値は重いですが、日柄、時間のサイクルから見て、8月いっぱいで株価の調整局面が終わるかもしれません。ですからここで、これまで続いてきたボックス相場に決着が付き、上に行くか、下に行くかがはっきりするのではないかと見ています。

 私は早ければ9月早々、遅くとも日柄から見て9月末には株価が上昇してくると見ます。確かに8月上旬現在、日本の株価に上昇の材料はありません。むしろ、コロナ感染拡大で株価がさらに下げてもおかしくない状況ですが、下値支持線の2万8000円割れ近辺で持ちこたえています。

 これはなぜか。それはニューヨークの株価が引き続き強いからです。この後、再び新高値を更新しそうな状況です。これは引き続き、「バイデン砲相場」が続いているからです。

 総額6兆㌦、日本円で600兆円余りの景気対策を打ち出しており、これが順次実行されれば、株価が下がることはないでしょう。しかも、バイデン大統領がワクチン接種の促進に向け接種した人に100㌦を支給する方針を示すなど、一種の「ヘリコプターマネー」を実施している状況です。

 以前から指摘しているように、米国発のマネーバブル相場が続いています。これはマネーをバラまく限りは続くわけですが、当然ながらバラまけなくなった時には終わります。バイデン大統領に打ち手がなくなったり、FRB(米連邦準備制度理事会)金融引き締めをしたり、米財務省が財政出動を渋ったりすると終わるわけです。

 しかし、今のところ米国株はマネーバブル相場の波に乗って、まだ上昇しそうです。この調子で「バイデン砲」を撃ち続ける限り、年末年始にはさらに新高値を更新するかもしれませんが、その時はピーク(天井)近しとなる可能性があります。

 米国の株高が、日本の株価の下支えになっており、上がりもしませんが、あまり下がらないのです。このモタモタした日本株の転機は、8月いっぱいで緊急事態宣言が解除されれば訪れます。なぜなら、緊急事態宣言が解除されるということは、ある程度感染が収まっているからです(9月12日まで延長)。

 仮に緊急事態宣言が延長されれば、株価はモタモタどころか、さらに下落するでしょう。いずれにせよ、8月末は相場の転機となります。



解散総選挙は株価にプラス?
 7月から8月にかけての感染拡大の1つの要因は東京五輪です。大きなイベントが開催されていることに誘発されて街に人が流れて、20代、30代を中心に感染が広がりました。しかし9月5日にはパラリンピックが終わりますから、東京五輪が終われば株価上昇の展開が予想されます。

 それ以降の注目は、これも以前から指摘しているように解散総選挙など政局に移ります。この総選挙で日本の政治がどう変わるか。菅義偉首相が自民党総裁に再選され、続投するのか。それとも他の人になるかはわかりませんが、いずれにせよ内閣改造を含め、政権は新しい顔ぶれでスタートします。

 その新政権が、菅政権が推進してきたデジタル革命、グリーン革命を推進する政策を打ち出すかどうか。そしてコロナ禍で、米国ほどではなくとも強烈な景気対策、金融緩和を打ち出すことができるかが問われます。