新シーズンにおけるパリSGの予想布陣。(C)Getty Images

写真拡大

 コロナ禍で欧州サッカー全体が冷え込む中、新シーズンのパリSGがとんでもない陣容を整えてきた。
 
 今夏の移籍マーケットで、世界屈指の万能型MFであるジョルジニオ・ヴァイナルダム(←リバプール)を皮切りに、攻撃力では右SB/WBの欧州最高峰のアシュラフ・ハキミ(←インテル)、CBのレジェンドであるセルヒオ・ラモス(←R・マドリー)、EUROでMVPに輝いたジャンルイジ・ドンナルンマを獲得し、さらに現地時間8月10日にはバルセロナを退団したリオネル・メッシとの契約までまとめてみせた。
 
 そもそもキリアン・エムバペやネイマール、マルキーニョス、マルコ・ヴェッラッティなどワールドクラスを揃えていたチームは、5人の新戦力でさらに強力な陣容に。世界中のメディアやファンも「新・銀河系軍団」と騒ぎ立てている。
 
 新シーズンの予想布陣は画像の通り。まさにゲームの世界のような半端ない顔触れだ。アンヘル・ディ・マリアやマウロ・イカルディ、プレスネル・キンペンベの出番すらも限られそうな雰囲気で、さらに序列の低いレアンドロ・パレデスやパブロ・サラビア、ラフィーニャ、ユリアン・ドラクスラーなどは今夏中の放出が囁かれている。
 
 マウリシオ・ポチェティーノ監督は途中就任した昨シーズンに4−3−3や4−2−3−1、新シーズンに開幕戦で4−4−2を採用した通り、相手やチーム状況によってシステムを使い分けるタイプの監督。首脳陣には間違いなくメッシ、ネイマール、エムバぺの同時起用が求められはずで、現時点では攻撃的な選手をより多く起用できる4−3−3や4−2−3−1を使う可能性が高いか。
 
 ただ、コパ・アメリカとEUROで勝ち進んだネイマール、ヴェッラッティ、ディ・マリア、ドンナルンマなどはチームに合流したばかりで、バカンスを終えたばかりのメッシもまだコンディションが整っていない。フルメンバーが揃ってシステムやスタメンが見えてくるのは、9月に入ってからかもしれない。
 
 さらに、攻撃的なタイプが多いゆえ攻守のバランスをどう取るか、まさにスーパースター揃いだけにロッカールームをどうハンドリングするかなど、ポチェティーノ監督は多くの難題を抱える。
 
 とはいえ、少なくともここ数年の欧州サッカー界で最も豪華な陣容なのは間違いないし、サッカーファンなら誰しもが心躍る顔触れだろう。新シーズンはパリSGサポーターのみならず、世界中から注目を浴びるのは間違いない。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部