日本には中小企業が多く、全企業数の実に99.7%を占めるほどだという。世界に称賛される日本のモノづくりは、中小企業あってのものと言えるだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本には中小企業が多く、全企業数の実に99.7%を占めるほどだという。世界に称賛される日本のモノづくりは、中小企業あってのものと言えるだろう。小さくて無名ながら高い技術力で圧倒的なシェアや優れた実績を持つ企業は「隠れたチャンピオン」と呼ばれるが、中国メディアの騰訊はこのほど、日本には製造業を支える「隠れたチャンピオン」が数多く存在することを紹介する記事を掲載した。

 日本にはどのような「隠れたチャンピオン」が存在するのだろうか。記事は一例として、特殊金属のへら絞り加工を専門にしている企業を紹介。ここで扱っているのは、人工衛星機器の部品や半導体製造装置など、いずれも専門的な知識と高い技術力を要するものばかりだ。記事は、ここで一人前になるには10年かかると紹介。熟練してくると0.5ミリのずれが分かるようになる、と「チャンピオン」の実力を伝えている。

 ほかにも、金属研磨を専門とする企業や、工作機械・産業機械に使われる部品を製造する企業もあると紹介。いずれも、従業員が数人、あるいは20ー30人と規模が小さく、会社も小さな工場があるだけで、「チャンピオン」とはかけ離れたつつましい外見の建物だと伝えている。しかし技術は超一流で、それぞれ専門分野に特化しているため他の追随を許さず、国内はもちろん海外からも受注が来ると紹介した。まさに「隠れたチャンピオン」という表現がぴったりだ。

 それにしても不思議なのは、中国にはこの手の「隠れたチャンピオン」がいないことだ。記事は、中国では多くの企業が「規模を拡大することばかりに執心している」と指摘。しかし大抵は失敗に終わるのだという。おそらく技術力がないので資金力に頼って規模を大きくしてしまうのだろう。

 この点で日本の隠れたチャンピオンは、「技術の向上にひたむきで、競争力が高い」と記事は称賛。そのため安定して発展できていると分析している。企業を大きくすることよりも、技術を磨くことに専念する日本の中小企業は、これからも日本のモノづくりを陰ながら支えてくれることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)