中国メディアは、長安スズキが社名を変更したことにより、中国における「日本の小型自動車の王」スズキの名前は完全に消滅したと報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・澎湃新聞は15日、長安スズキが社名を変更したことにより、中国における「日本の小型自動車の王」スズキの名前は完全に消滅したと報じた。

 記事は、企業情報照会プラットフォームの天眼査などで14日、「長安スズキ」の名前がすでに正式に消滅し、「重慶長安鈴木汽車有限公司」が「重慶鈴耀汽車有限公司」へ社名変更されたことが確認されたと紹介。名称の変更により、中国乗用車市場における「長安スズキ」の最後の痕跡が消し去られたと伝えた。

 そして、スズキと中国との関わりについて回顧し、1984年という比較的早い時期に中国に技術を導入し、90年代に長安汽車と昌河汽車とそれぞれ合弁会社を設立して中国市場に進出したと説明。「小型自動車の王」と呼ばれるように、アルトや北斗星といった小排気量の小型車を次々と中国市場に送り込み、中国の消費者に深い印象を与えたとしている。

 一方で、中国の自動車市場が急発展段階に入り、大型乗用車やSUVが消費の主流になるとスズキは中国市場で苦戦を強いられるようになったと指摘。2011年には年間22万台を記録した長安スズキ販売台数もその後は低下の一途をたどり、18年には3万4500台にまで落ち込んだとし、同年にスズキは中国市場からの撤退を決定したと伝えた。

 その上で、スズキの撤退により長安スズキは日中合弁企業から長安汽車の完全子会社となり、長安汽車へのスズキのライセンス供与契約は2022年に終了する見込みだとの情報があることを紹介。これに先立ち、長安スズキが昨年12月17日付で社名を変更したとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)