世界経済が新型コロナ感染拡大で打撃を受けるなか、中国の2020年の国内総生産はプラス成長だった。世界最大の自動車市場である中国では日系車の販売も好調で、日系大手5社の合計販売台数は2年連続で500万台を超えたという。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界経済が新型コロナ感染拡大で打撃を受けるなか、中国の2020年の国内総生産はプラス成長だった。世界最大の自動車市場である中国では日系車の販売も好調で、日系大手5社の合計販売台数は2年連続で500万台を超えたという。

 日系車は中国市場で20%を超えるシェアを獲得しており、中国人消費者から信頼を獲得している。反日感情が根強く残る中国において、日系車はなぜこれほど好調なのだろうか。中国メディアの百家号は8日、「日系車と中国車の圧倒的な差」について考察する記事を掲載し、両者の差はどのくらいあるのかと問いかけている。

 記事はまず、自動車産業における日本と中国の違いは「蓄積」にあると指摘。日本のメーカーには時間をかけて蓄積してきた技術があり、中国の自動車産業がいくら発展してきたとはいっても「この10年間で日本との格差を少し縮めることができた程度」だと、なかなか埋まらない格差を伝えている。人の体に例えるなら、「中国が腰の位置で日本は頭」だという。

 本当にそこまでの格差があるのだろうか。記事は、中国市場だけでなく「世界市場」でどれだけ日系車が認められているかを見れば明らかだと指摘。日本には欧米の自動車メーカーを圧倒する実力を持つ企業がたくさんあると指摘する一方、中国の自動車メーカーは「安全テストですら全く実力を示せないでいる」と伝えた。

 さらに、中国車には日本メーカーの部品も多く使われているとも指摘し、特にトランスミッションなどの重要な部品も日本メーカーに依存しているケースが多いとし、中国メーカーが日本企業に依存せざるを得ないのは「中国企業に蓄積がないためだ」と強調、圧倒的な格差を指摘した。

 とはいえ、記事では「中国メーカーの最終目標は日系車に追いつくこと」と、前向きな姿勢を示している。日本に追いつき、追い越したいなら、謙虚に一歩ずつ技術を蓄積しなければならないが、これは中国企業がもっとも苦手とするところかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)