最新スマホは高すぎる? 今や800よりも700番台に注目すればベストな1台が選べる
新型iPhoneの発売や年末商戦、新生活を目前に控えての春商戦など、筆者自身も長らく携帯電話の販売に関わってきた中で、秋以降はかなり売場がバタつき忙しかった記憶がある。
そんな次のスマートフォン選びだが、購入の際に決め手になるのは価格やブランド、機能だけではない。
カメラの画素数のように比べられる「数字」を基準として選択する人もいる。
一方で、「CPUのグレード」を気にする人も少なくない。
そんなスマートフォンのCPUのグレードだが、ここ最近、今までとは違う選択肢に人気が集中していることをご存知だろうか。
これまでスマートフォンの買い替えは2〜3年ごとが多く、CPUの「数字」の違いがわかりづらい。
そう感じている人も多いでしょう。
そこで今回は、今気にするべきスマートフォンの「数字」にフォーカスを当てて紹介する。
○今、スマートフォンを選ぶ際に気にしたいのが「700」と「800」
スマートフォンを購入する際、
・携帯電話会社からの購入
・SIMフリーモデルを家電量販店や通販で購入
・中古/白ロムを購入
このような選択肢がある。
しかし、まだ自身が契約している携帯電話会社で買い替えの手続きを行う人がほとんどだろう。
そして携帯電話会社が取り扱うスマートフォンの多くは「各メーカーの最新モデル」や「最高峰モデル」が主流です。3〜4万円程度で購入できる安価なモデルもラインナップの半数を占めているが、次の買い替えまでの2〜3年をストレスなく快適に使おうと思うと、やはり各メーカーの最新モデルを選んでしまうという人が多い。
そんな各メーカーの最新モデルだが、最近は価格が高騰していて10万円を超える機種も珍しくない。
これはAndroidに限らずiPhoneにも言えることだが、最新モデルを買おうとすると本体価格10万円以上を2年間で毎月5,000円ずつ払っていくような選択は、厳しく買い替えのハードルがあがってしまっている。

しかしこの1年くらいで「10万円を超えるモデルと遜色なく、しかし10万円は超えない」という絶妙な価格設定の機種が増えてきている。
例えば、10月に発売になったGoogleの「Pixel 5」は7万台ながら各メーカーの最新モデルにひけをとらないくらい快適に動作し好評となっているスマートフォンだ。
この10万円以上と10万円以下の機種の大きな違いがCPUの「数字」だ。
具体的には「搭載されている部品のグレード」だ。
10万円以下のスマートフォンでも、基本性能の高さや付加機能が充実した機種に多く搭載されているのが「Snapdragon 730」や「Snapdragon 765G」というチップだ。
今まで、それこそ2013年の秋以降に発売されたAndroidスマートフォンには「Snapdragon 800」番台のチップが採用されていて、この800番台はそのまま高性能やフラグシップの証だった。
実際、店頭での販売トークやメーカーの商品紹介でも「Snapdragon 800番台搭載なので快適」など、このチップ・シリーズを搭載していることが大きなメリットとして謳われていた。
しかしながら、最近は700番台のチップでも十分に高速でスマートフォンの動作は快適になっている。
例えば近年ではスマートフォンは家庭用のゲーム機のような使われ方をしている
またそれで遊ばれるゲームタイトルはeスポーツの競技種目として扱われるなど、かなり高精細なグラフィックなどでユーザー体験が豪華になっている。
しかし実際には、
「そこまでの性能はいらない」
そう考えているスマートフォンユーザーの方が多いだろう。
800番台のチップを搭載したスマートフォンは、CPU性能を活かせるディスプレイを搭載し、部品の価格に見合う本体の質感を実現した結果、本体価格が高騰してしまうのだ。
そこで最近、各メーカーが、
「スマートフォンの通常用途であれば快適に利用できる」
こう宣伝して積極的に採用を進めているのが「700番台」のチップだ。
性能をゲーミングなどに振らない分、チップ価格を安くでき、それはそのままスマートフォン本体の価格にも直結する。また、チップ価格が安ければ、本体の質感やディスプレイの質をあげても800番台チップの搭載スマートフォンほどは高価格にはならない。

例えばLG電子が2020年のフラグシップモデル「VELVET」は、本体のデザインや質感にこだわったモデルながら、CPUはSnapdragon 765Gを搭載したモデルも用意されている。
オプションの画面付のケースを組み合わせれば折りたたみ二画面として利用できるなど、機能面では10万円を超える最高峰スペックのスマートフォンに近いが、価格は日本でも7万円台からと、一昔前の「一番高いモデル」くらいの価格に抑えられている
CPUが「800番台」ではないというだけで「性能が悪い」と見られていたのは既に昔の話だ。
現在では「700番台」のチップを搭載するモデルが、スマートフォンとしてはバランスのいいモデルになっていると覚えておくとよいだろう。
そうすれば買い替える際、コストパフォーマンスのよいモデルを選びやすくなるはずだ。
筆者も何台かスマートフォンを普段から持ち歩き利用しているが、700番台のチップを搭載した機種でも十分に快適であり、スマートフォンで重たいゲームで遊ぶようなこともないためこれで十分だと考えている。
今秋以降に携帯各社から発売されるモデルにも700番台のチップを搭載したものは多い。
これから選ぶ際には是非、800番台だけではなく、
700番台のモデルも積極的に選択肢に加え検討してみてはどうだろうか。
執筆 迎 悟
