機内でCAの腕を見ると「時計」をしているのが一般的。JALによると実はこの腕時計、秒針が付いてるものというルールがあるそうです。その理由は、「時刻を確認する」以外の目的で、CAの「大切な業務」と関係があるそうです。

「保安要員」として乗るからこその「秒針」

 飛行機のCA(客室乗務員)は勤務中、「腕時計」をしているのが一般的です。

 ただこの時計、もちろんその一般的な用途である「時刻を確認する」目的もありますが、それ以外にも付けている意味があるようです。


手荷物棚を閉めるJALのCA。右腕に時計をしている(2020年、乗りものニュース編集部撮影)。

 JAL(日本航空)の場合、CAが付けている時計は「秒針があるもの」と義務付けられているそうです。この理由を同社は次のように説明しています。

「CAの一番大切な業務は、何かあった際にお客様を助ける『保安要員』としての役割です。ドラマなどでお客様が倒れたとき、『お客様のなかにお医者様はいらっしゃいませんか』というシーンがあります。ただ、実際の機内ではお医者様がいないケースもございます。そのときにはCAがその代わりに脈を測ります。時計はそのときに使用するため、必ず秒針があるものをしています」(JALのCA)

 ちなみにJALによると、空港で利用者への案内やサービスを実施する地上係員の場合、秒針のある時計の着用義務はないものの、「定時性を意識した業務を行うため、秒針や分単位の表示がある時計の着用が望ましい」としています。