3月24日(火)、大手芸能プロダクション「オスカープロモーション」の公式サイトで、米倉涼子(44)の退社が公表され、芸能界に激震が走った。後日、同社公式サイトでは米倉本人のコメントが掲載された。

【画像】オスカー帝国に君臨する娘婿・堀和顯氏

《私、米倉涼子は1992年より、27年間お世話になりましたオスカープロモーションとの所属契約を、2020年3月31日をもって終了することをご報告いたします。右も左もわからない新人の頃から私を育てていただき、お仕事の機会を与えて下さり、ご指導を頂いたことに深く感謝いたしております》(公式サイトより)


オスカーを退社する米倉涼子 ©時事通信社

古賀社長は「スポニチに訂正文を書かせろ!」

 24日20時過ぎにはマスコミ各社へFAXで退社が報告された。実は、この突然すぎる発表のウラには同社社長・古賀誠一氏(80)の”独断専行”があった。

「じつは『女性セブン』などが”米倉退社”について取材を進め、オスカーに対して事実確認を求めていたところだった。その問い合わせには『今、話し合っている最中です』と回答していたにも拘わらず、自社HPでドーンと発表に踏み切った。マスコミ側としてはメンツ丸つぶれです。翌日、25日にはスポニチが自社サイトで『米倉涼子、アルゼンチン人ダンサーと再婚へ オスカー退社、反対押し切り決断』と打ちましたが、この報道にも古賀社長は『事実と全然違う!』と大激怒。『スポニチに訂正文を書かせろ!』と怒り心頭で、周囲も頭を抱えていたそうです」(事務所関係者)

米倉涼子は新社長と娘婿が大嫌い

 そして3月26日、オスカーが創立50周年を迎えた日に、経営陣の新体制が発表された。古賀社長は会長に、副社長の石川薫氏が新社長に就任するのだ。

「実は、米倉さんがオスカーを退社するのは、この社長交代がきっかけなのです。古賀社長は自社サイトの『ご報告』で、あくまで円満退社を主張していますが、米倉さんは、ゴマすり体質の石川新社長がそもそも嫌い。そして今後経営の実権を握り、ワンポイントの石川新社長の次に社長に就任すると目されている古賀社長の“娘婿”が大嫌いなんです」(広告代理店関係者)

【画像】実権を振るう創業者の娘婿の正体

 この「娘婿」とは古賀社長の長女で同社常務の幸子氏の夫、堀和顯氏(かずあき・49)のことだ。

「米倉さんは『あの2人が嫌い』とハッキリは伝えておらず、幹部連中には『社長が替わったら私やめるからね!』と話していたんです。でも、古賀さんは自分が会長になったとしても、実質トップであることに変わりはないのだから大丈夫だろうと思っていたのでしょう」(同前)

 この堀氏の経営方針をめぐり、近年のオスカーは大揺れだった。この3年間で、毎年十数人の社員が辞め、160人ほどだった社員の約3割が退社してしまったという。芸能プロ関係者が証言する。

「現場を仕切り、タレントと信頼関係があった古参の社員らはほとんど抜けてしまっています。現状、現場を仕切れるような優秀な社員はほとんど残っていません。新しく優秀な社員が育つとも思えない。すべてはあの”娘婿”の専横を許してしまった古賀さんのせいですよ」

 そもそもオスカーは古賀社長が一代で築き上げたモデル事務所だ。美女をズラリと揃えた所属タレントの顔触れから、”美の総合商社”と呼ばれ、後藤久美子(46)、米倉涼子、菊川怜(42)、上戸彩(34)、武井咲(26)、剛力彩芽(27)などの売れっ子を抱えていた。

 しかし、「週刊文春デジタル」が報じた通り、「家政婦のミタ」(日本テレビ系)で知名度を上げた女優の忽那汐里(くつなしおり・27)が昨年12月に退所。韓国人気モデルのヨンア(34)とタレントの岡田結実(ゆい・19)は3月で退所する。そして今回の米倉涼子の退所と、雪崩を打ったように続々とオスカーを去っていく。

バイク便時代の武勇伝を自慢する“コストカッター”堀氏

「社員やタレントが大量退社しているのは、堀氏と幸子氏の夫婦が原因でしょう。そもそも小中学校の同級生だった2人ですが、10年以上前に同窓会かなにかで再会して結婚。結婚翌年に堀氏はオスカーに入社してきた。すぐに役員になりました。以前はバイク便の配達員をやっていたとかで、どれだけ速く走っていたかを社員に自慢していた。ただ、芸能界の仕事をした経験はなく、ひたすらコストカットばかり。何かあればすぐに始末書を書かせるので、みんな嫌気が差してしまった。

 古賀さんも、堀氏が入社した頃は『あんな奴にオスカーの将来は任せられない。社員からの人望もない』などと話していたのですが、約2年前から手のひらを返したように全く変わってしまった。2年前といえば、堀氏が財務を担うようになった頃です。会社のお金の流れを握られたので、古賀さんも強く言えなくなったのだろうと専らの評判です。お金の流れ以外にも何かを握られているのかも知れません」(同前)

石川新社長は堀氏の「イエスマン」

 この堀氏と幸子氏の夫婦をサポートしたのが、新社長に就任する石川副社長だ。

「石川氏の堀氏に対するゴマすりがとにかくひどい。堀氏が『YES』といえば、石川氏も必ず『YES』ですからね。辞めた社員などは『今もオスカーにいたら“石川社長”と呼ばなきゃいけない。そうならなくて良かった』と吐き捨てるように話していました。米倉さんもこの2人にはついて行けないと判断したのでしょう」(テレビ局関係者)

 多くの社員があきれ果てたのが、2019年12月に東京・表参道にあるオスカー社内で行われた「納会」での”マイクぶんどり事件”だ。

社員を前に「役員全員の決定があったからです!」

「毎年、『今年もお疲れ様でした』と1年を締めくくる納会が社内で行われるのですが、昨年末の納会では、石川さんがマイクを持ち、乾杯の挨拶をしていました。社員たちを前に、石川さんが『堀さんと幸子さんの2人が一生懸命頑張ってくれたおかげで……』と、例によってゴマすりスピーチをしていたんです。そうしたら突然、堀氏がマイクを横取りして、割って入った。

 何を言い出すのかと思ったら、『全て私たちだけで決めているのではありません。役員全員の決定があったからです!』などと発言をしたのです。自分たちだけが会社を支配しているわけじゃない、と強調したかったのでしょう。しかし、石川氏は古賀社長に次ぐ会社のナンバー2の副社長です。格下である専務の堀氏が遮って発言するという有り得ない行動に、社員らはドン引きだったようです」(同前)

 毎年、納会にはタレントが参加するのが当たり前だった。

今年の納会はタレント不参加

「この2019年末の納会にはタレントが1人も参加していません。タレントが参加しないのは、ここ20年ほどでは初めてのことですね。本来はタレントが普段話すことがないような裏方のスタッフとも会話を交わす、和気藹々とした会なのです。『じゃあ、次こんな仕事あったらお願いするね』などと、仕事に繋がることも多い。特に給料制のタレントは必ず参加していました。給料制は仕事が少ない人も多く、この会をきっかけに社内で知ってもらうという自由闊達な雰囲気がありました。

 しかし、2019年末は誰1人として参加しなかった。これは古賀社長が決めたことのようですが、会社の雰囲気が淀んでいるのを察せられたくなかったのかも知れません。また、挨拶も普段なら『今年もオスカーが1番でした』というような、創業社長ならではの自信満々な挨拶があるのですが、昨年はそれがなかった。それを含め、タレントには見せられない会になってしまった」(同前)

 こんな内情のオスカーだが、実権を握る”娘婿”の堀氏に動揺は見られないという。その自信の源泉はどこにあるのか。以前から周囲には”ある言葉”を漏らしていた。

「自分の入社同期などには『オレには幸子という”切り札”がある』と憚ること無く話しているそうです。自身の妻であり、古賀社長の長女・幸子氏がいる限り、自分は安泰だと言いたいのでしょう。米倉さんというオスカーの大黒柱が抜けてしまうのにもかかわらず、社員に対しての不遜な振る舞いも変わる様子はありません」(前出・芸能プロ関係者)

 今後も“タレント流出”は続くだろうとみられている。

上戸彩はLDHに移籍? ほな・いこか、草刈民代はすでに……

「あまり目立っていませんが、バンド『ゲスの極み乙女。』のドラマー・”ほな・いこか”こと、さとうほなみ(30)や、元バレリーナで女優の草刈民代(54)などもすでにオスカーを退社しています。某ベテラン女優も辞めようとしていたが、ドラマに出演させるからと慰留している。『全日本国民的美少女コンテスト』出身の某女優も退社が決まっているとか。いずれも信頼していたマネジャーの退社が大きい。古賀氏が社長を離れ、マネジャーが居なくなる。そうなるとタレントもオスカーにいる理由がありませんからね。

 長谷川潤(33)や堀田茜(27)、リサ・ステッグマイヤー(48)あたりも身の振り方を考えているでしょう。逆に最後まで残ると言われているのは上戸彩、武井咲あたりですね。上戸はLDHの元社長・HIROと結婚する際に古賀氏に許してもらった経緯がある。同じ芸能プロ社長の妻として通すべきスジがあるのもわかっているはず。今後の付き合いを考えれば、すぐには辞められないでしょう」(前出・広告代理店関係者)

 武井も同じくLDH所属のTAKAHIROと結婚しており、状況は似ているという。

次なるカンバン女優は?

「CM契約の多い上戸は事務所の稼ぎ頭の1人。上戸がオスカーの”最後の砦”であるのは間違いない。しかし上戸が残るとしても、子育て中なので連ドラ出演などフル回転は期待できない。そうなると、次なる看板女優を育てなければいけないわけですが、現状で期待できるのは小芝風花(22)あたり。小芝は昨年、連ドラ初主演をつとめたNHKドラマ10『トクサツガガガ』が大変好評でしたが、まだ全国レベルの人気とは言えません。しばらくは“カンバン女優不在”のまま、オスカーは凌いでいかなければならない」(同前)

 既報の通り、音事協の新年会では大手芸能事務所の重鎮たちがオスカーからの大量引き抜きについて、噂話を繰り広げていたという。一度は栄華を極めた”美の総合商社”は、このまま悲惨な末路をたどるのか。

(「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル)