NEC「アニーリングマシン」参戦の狙い
これまでボード型ベクトルコンピューターは、人工知能(AI)処理などを高速化するアクセラレーターとしての役割に重点を置いてきたが、アニーリングのシミュレーターとしても売り込む。
ベクトルコンピューター1台で、10万量子ビット級の大規模な組み合わせ最適化問題を実用的な時間(実時間)内に解くことが可能。将来はシステム販売も見据えるが、まずは2020年上期(1−6月)中にPoC(概念実証)をベースとした受託サービスとして事業化する考え。
NECは産業技術総合研究所と共同で23年ころをめどに、量子力学に基づく「超電導量子アニーリングマシン」の開発を進めている。だが、アニーリング市場はすでに立ち上りつつあり、先行する富士通は創薬や素材開発などでPoC商談を獲得している。NECも超電導量子アニーリングマシンの開発を待つ間に、ユーザーが抱える課題解決に応えることが得策と判断し、ベクトルコンピューターでの参戦を決めた。
