フロアの高さやシートの座り心地などにこだわりたっぷり!

1)トヨタ・ポルテ&スペイド
(Bピラーレス、300mmフロア、アンブレラホルダー)

 助手席側Bピラーレスの大開口スライドドアは子育て世代にとくに便利な乗降機能。今ではダイハツ・タントがすぐに思い浮かぶが、忘れちゃいけません、トヨタのポルテ&スペイド。その開口幅1020mm、開口高1250mm。しかも段差のない掃き出しフロアの高さはノンステップバスに相当する地上300mmなのだから(新型タント370mm)、乗降性抜群。リクライニング&クッションチップアップ機構付の後席、そこにあるアンブレラホルダーなど、あらゆる使い勝手に対応したパッケージング、装備類はなかなかのもの。

 ほんわかしたキャラならポルテ、オシャレっぽさを狙うならスペイドがある。あんまり売れていないから、センスのいいツートーンカラーを選べば、めずらしくもあって目立つかも……。

2)ホンダ・オデッセイ
(プレミアムクレードルシート)

 今やミニバンは、トヨタ・ノア&ヴォクシーや日産セレナなどのMクラスボックス型とトヨタのアルファード&ヴェルファイアの一人勝ち。その陰にすっかり隠れてしまった1台がホンダ・オデッセイ。しかし、走らせればスポーティカーのようだし、とくに2列目席のかけ心地はミニバントップクラス。

 その理由が、7人乗り2列目席のプレミアムクレードルシート。シート表皮裏にウレタン層が仕込まれているソファ感覚のかけ心地、旅客機のビジネスクラスを思わせる170度リクライニングの快適度、寝心地の良さもさることながら、クレードル(ゆりかご)というだけあって、リクライニングしても頭はしっかり前を向いている仕掛け。横になりながら、後席用モニターでTVやDVDを鑑賞できるのだから便利かつ贅沢!!

3)トヨタ・プリウスPHV
(リモコンエアコン、ベンチレーションシート)

 日本を、そして世界を代表するハイブリッドカーのプリウスの大人気ぶりはいまさら説明することもないけれど、そのPHVは高い価格もあって、プリウスに比べると圧倒的に売れていない。

 しかし、JC08モードで68.2km/L、実質50km/Lは走れるEV/モーター走行性能や、PHVならではの住宅への給電機能はもちろん、プリウスとは違う先進感たっぷりの11.6インチの縦型モニター、あらかじめ車内を冷やす、暖めておくことができるリモートエアコンシステム、ベンチレーションシート(プリウスにもあり)など、快適にかかわる装備が盛りだくさん。

人気車種をしのぐ便利さや快適性!

4)ホンダCR-V
(ガソリン車の蓄冷エバポレーター式エアコン)

 トヨタRAV4がバカ売れしているのに対して、同クラスなのにいまひとつ売れていないのが、ホンダCR-V。確かにRAV4にあるDCM(専用通信機)によるオペレーターサービスや、全グレードに標準のヘルプネットなどは用意されていない。

 しかし、うれしいのはガソリン車でも信号待ちなどのアイドリングストップ中に一定時間、エアコンから冷風が供給される蓄冷エバポレーター式エアコンを備えていること。これがないガソリン車に真夏乗っていると、思わずアイドリングストップをキャンセルしたくなるわけで……。

5)トヨタ・エスティマ
(リラックスキャプテンシート)

 ついに生産中止がアナウンスされた、デザイナーズミニバンのエスティマ。そのライバルを圧倒する機能装備のひとつが、2列目リラックスキャプテンシートの使い勝手。何しろスライド量は最大800mm。キャプテンシートを中寄せしてロングスライドさせると、アルファード&ヴェルファイアも真っ青な2列目ニースペースが出現。身長172cmのボクのドライビングポジション背後でニースペースは驚愕の790mm!

 さすがにアルファード&ヴェルファイアのリラックスキャプテンシート仕様にはかなわないものの、同クラスを圧倒。前席がこれほどまで遠く感じる2列目席は、アルファード&ヴェルファイアとともにほかになし。

6)ダイハツ・ウエイク
(17個ものポケットと撥水インテリア)

 軽自動車の人気カテゴリーはホンダN-BOXに代表されるスーパーハイト系、およびデイズなどがひしめくハイト系ワゴン。このウエイクはスーパーハイト系ともちょっと違う、全高、室内空間、車中泊などを前提とした多彩な使い勝手で際立つ、孤高!? の1台。

 そんなウエイク、ダイハツ・タントのようには売れてはいないが、車内随所にある17ヶ所ものポケッテリア、スノー&マリンスポーツ、フィッシング、車中泊などでうれしい、軽自動車でもあまり例のない撥水インテリアを採用。汚れや水濡れを気にせず、ガンガン使える便利さではピカイチ。さまざまな用途に応えてくれる純正アクセサリーの充実度にも注目である。