AndroidスマホにWindows 10移植、昔のPCゲームもプレイ可能
AndroidスマートフォンのOnePlus 6TにWindows 10が移植され、各種アプリが動作したばかりか昔のPCゲームまでもがプレイできたことが報告されています。ARM版Windows 10が登場して以降、クアルコムのプロセッサSnapdragon搭載デバイス上でWindows 10が動作可能となり、同OSをAndroidスマートフォンに移植する道は開かれることになりました。

Twitterユーザーの@NTAuthority氏は、すでにPixel 3 XL でARM版Windows 10の移植をデモしていた人物。今回は新たに、OnePlus 6T向けにも移植が成功したとツイートしています。
前回のPixel 3 XLではOSの起動とコマンドプロンプトの表示に留まっていましたが、One Plus 6T上ではタッチスクリーンで文字を描いて見せた上に、Chromeなど多くのアプリが完全に動作している様子を披露しています。
最も印象的なデモは、x86エミュレーション互換性レイヤー(昔のx86アプリをARM用に変換して動かす機能)を使って『Call of Duty:Modern Warfare 2』を動かすくだり。すでに10年近く前のFPSゲームではありますが、今の目で見てもCG等はさほど古くは感じられません。最初のロード時間こそ長目とはいえ、ゲームが始まってしまえば動作はスムーズで、銃のエイムやステージ内の移動もスピーディーに反応しています。
数年前にApple WatchにWindows 95を移植する試みもありましたが、「起動するだけ」で感動を呼んでいたことを振り返れば隔世の感があります(スマートフォンとスマートウォッチの根本的なスペック差もありますが)。

マイクロソフトは自社モバイルOSのWindows 10 Mobileを撤退して他社OSへの乗り換えを勧めていましたが、Windows 7ケータイF-07Cのような「手のひらに載るフルセットのWindows PC」を今の技術で望むニーズも一部にありそうです。