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ソフトバンクは4月17日より、携帯電話の通話内容が録音できるサービス「通話録音サービス」を提供開始した。商取引におけるコンプライアンス対策や、顧客対応の品質向上を目的に、通話内容の録音を希望する法人向けのものであり、本サービスに契約したソフトバンクの携帯電話で発着信した通話は、企業が指定したサーバーに自動で保存される。

サービスの特徴は2点ある。1つ目は、通話内容を2種類の方式(ファイル送信型、音声送信型)で受け取ることができる点だ。ファイル送信型は、通話内容をソフトバンクの通信ネットワークで音声ファイルに変換し、企業の保存サーバーに送信するもの。また、音声送信型は企業が指定した録音サーバーに通話内容をリアルタイムに送信するものだ。特に音声送信型方式は多くの海外企業が採用している。

2つ目は、サービスの利用にあたり、特定のアプリケーションのインストールや、発信時にプレフィックス番号(電話番号の頭につける特定番号)を入力するなどの特別な操作が必要ない点。

本サービス契約回線での通話はすべて録音、保存され(緊急通報や国際ローミングなど一部対象外あり)、発着信時には、契約回線および通話先に録音に関するガイダンスが流れる。ソフトバンクは通話内容を保存せず、利用者が指定したサーバーが受信した後、削除する仕組みだ。

料金は、初期費用としてネットワーク登録料が10,000円/接続(SmartVPN単位での通話録音サービスへの接続)。月額費用として、ネットワーク利用料が10,000円/接続、通話録音サービス利用料が400円/携帯電話回線。別途、通話料や録音サーバー、保存サーバーなどの費用がかかる。

(田中省伍)