いい思い出ほど、なぜか記憶にない。

恋愛達人と名高い精鋭東カレ読者にデート取材を試みているが、思い出に残るような素敵な「ベストデート」よりネタに尽きないのは…。

―地獄のような最悪なデート。

果たして、東カレ読者の求める理想が高過ぎるだけなのか!?ワーストデートの全貌を聞いてみた。




婚活女子が体験した、好きだった彼との最悪なデート


「すっごいタイプで好きだと思っていた彼だったのに…!もう散々です(泣)。」

悲痛な思いを語ってくれたのは、専門商社に勤める真理子、30歳だ。

現在婚活中だという彼女は、「そろそろ彼氏ができそうだ」と言っていたので、てっきり「ベストデート」の話が聞けるものだと思っていた。

しかし、彼女の口からは嘆きの言葉しか出てこない。

「デートがあまりに最悪過ぎて、車から降りて帰っちゃったんです。」

この取材をしていく中でも、デート途中で帰ってしまうというハプニング(?)は多々聞いたが、ドライブデートでの途中下車の話は初めてだ。


一体、真理子の身に何が起きたのか?


ウキウキの休日デートのはずが、迎えに来た車にがっかり!


その相手は、霞が関に勤めるキャリア官僚。第一印象は、体育会系で背が高く、朗らかで優しそうな人。非の打ちどころがなかった。

相手も真面目な雰囲気漂う真理子を気に入ったのか、毎週のようにデートに誘われた。その誘いは大抵、休日のランチデートだった。

「昼間のデートってハードル高いけど、好きな人なら問題ありません。相手も真剣に考えてくれているんだ…!!と舞い上がっていました。」

30歳婚活女子、彼との出会いにかなり賭けていたようだ。

官僚として忙しい彼が、ようやく1日休みが取れそうだということで、少し遠出をしようか、という話になった。

「彼は実家が世田谷にあるんです。だから、実家の車で迎えに行くねと言ってくれました。」

行き先は、横浜の八景島シーパラダイス。動物に癒されたい、という彼の願いからだった。

デート当日。その車を見て、彼女は目を疑った。それは、“わ”ナンバー(レンタカー)の軽自動車だったのだ。

「どうやら、両親との連絡がうまくいってなくて、車を借りれなかったみたいなんです。別にいいんですけど、よりによって軽自動車!?と戸惑いを隠しきれませんでした。今思うと、すごくケチな人だったんですよね。」

車を見た途端、気持ちがしぼんでいくのを感じたが、気を取り直して出発した。

目的地までナビをセットし、慣れない手つきで運転を始めたが、不安な予感は的中した。シーパラダイスに向かう途中で、道に迷ってしまったのだ。




「ナビもすごく古くて、全然使いものにならなかったんです。」

慣れない道に迷うのは仕方ない。しかし、彼から出た言葉が衝撃的だった。

「真理子ちゃん!失敗は成功のもとだよ。このまま少しこの辺りをドライブしてみる?」

彼女は一瞬フリーズしたと言う。

「え?何このポジティブ野郎…!!と思いました。どんどん人気のない工業地帯みたいなところになっていくんですよ?何とか彼を説得して、iPhoneのナビで私が指示を出して、脱出しました。」


目的地には無事着いたのか?


彼女がした失態、逆ギレの末に取った行動とは?


予定の時刻を大幅にオーバーしたので、シーパラダイスに行くのは諦め、みなとみらいへ向かうことにした。

「彼が、日清のカップヌードルミュージアムに行きたいと言うので、そこへ向かいました。」

無事辿り着き、オリジナルのカップヌードルを作り、和気あいあいと楽しんだようだが、それだけでは終わらなかった。

その体験を終えた後、日清食品の創業者・安藤百福のヒストリーが分かる展示場を訪れた。彼はそのストーリーに心を打たれたのか、必死に携帯でメモをしていた。(すぐに見終わった彼女は、ずっと彼を待っていたらしい。)

見終わった後、ご満悦な様子でこう言った。

「やっぱり、何度失敗しても諦めないって大事なんだな。ね?真理ちゃん。」

にっこりとほほ笑みかけられた。

「ポジティブな思考は大事だけど、さっきのドライブを思い出して、その思想の矛先を正して欲しい、と心から思いました。」

その後、ミュージアム内にあるショップで彼は両親へのお土産を買った。しかし手ぶらで来ていたため、彼女が持っていた紙袋に「入れて欲しい」と言い出し、その荷物も引き受けるハメになった。

そして帰り道。出発して10分ほどしたときに、彼女はその紙袋を洗面所に置いてきてしまったことを思い出した。

「彼の両親へのお土産も入っていたので、まずい!と思って引き返すよう頼んだんです。そしたら彼はあからさまに『何で忘れたの?』と、すごく迷惑そうな顔をしたんです。」

朝から数々のアクシデントでイライラしていた彼女の堪忍袋の緒がついに切れた。

信号待ちを見計らい、「もういい!」と吐き捨て途中で降りた。




「冷静に考えて、まず軽自動車のレンタカーという時点でテンション下がっていたし、これ以上我慢できないと思いました。」

もちろんカップヌードルミュージアムには戻らず、最寄りの駅を探し電車で帰った。

その後驚くことに、彼から「今日はありがとう。お土産ってどうした?」とLINEが来たらしい。

彼と連絡を取りたくなかった彼女は、お土産を取りに行かなかったことを詫び、もう会うのは止めようと伝えた。

ほろ苦い、いや苦い味しかしないデートの結末だ。

次回12.31更新
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