学生の窓口編集部

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12月27日放送、「未来の起源」(TBS)では、岡山大学工学部高分子材料科学研究室 新田誠先生の研究。

視細胞の代わりをする、人工網膜を開発した。新田さんの開発した人工網膜は電気信号を発する色素である光電変換色素をポリエチレンのフィルムに色素を沈着することで電気信号を生じさせることに成功した。解像度が低く、従来のものより優れているなどと語った。そんな新田さんの原動力は、患者さんの視力が回復すること。目を悪くして困っている人の役に立ちたいと思う願いが、開発を支えている。

視細胞とは、光を受け取って電気信号に変換する細胞。桿体細胞(かんたいさいぼう)と錐体細胞(すいたいさいぼう)の二種類がある。桿体細胞は薄暗いところではたらく視細胞。片目の網膜の上に1億2,000万個も存在している。桿体細胞は黄斑部(おうはんぶ)には少なく、黄斑部を取り巻くように密集しているものだ。桿体細胞は薄暗いところでわずかな明暗を感じる力を持っている。しかし、色を感じることはできない。

桿体細胞は明るいところで働く。片目の網膜の上に600万個存在している。桿体細胞よりもかなり少なく、黄斑部に密集している。

人工網膜によって光を取り戻す最新研究は、各地の大学で行われている。たとえば映像データを人の脳に変換して送り込んだり、メガネのレンズに仕込んだ小型CCDで撮影したデータを首からぶら下げた画像処理装置に送って変換したり。

健常者は、水晶体が写したデータを神経が網膜まで運ぶ。そしてそれを脳に届ける。網膜の細胞が少なくなってしまうと、映像データが読めなくなる。

番組「未来の起源」では、最先端科学を特集している。最先端の科学というものは多岐にわたる。そして想像を超えた形で社会とつながることができる未来の仕組みだ。そして未来を作っていくのが若き研究者たちだ。ひらめきやイメージをもとにはるか遠くの未来像を現実に実現すべくいろいろな研究テーマに挑戦している。いま、このテーマで何が行われているのか、若き情熱のエピソードとともに番組では紹介する。

今回の新田さんは、シンプルに、人を救いたいという動機がある。若き研究者にとってこれほど強い動機はないだろう。人工網膜の開発は岡山大学が先んじている。