少女時代<br />拡大表示

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韓国出身の人気ガールズグループ、少女時代(ショウジョジダイ)が12月9日、単独では初となる東京ドーム公演「GIRLS' GENERATION 『THE BEST LIVE』 at TOKYO DOME」を開催。日本デビュー以来の夢のステージに立ったメンバーは、メドレーを含む全27曲を披露、約3時間に渡ってドームを揺らし、5万人を魅了した。

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この日は、念願ステージということに加え、8人体制では初となる日本でのパフォーマンス。緊張の様子もうかがえたメンバーたちだが、テーマカラーであるパールピンクに染まった会場に激しく揺れるペンライトに鼓舞されるように、少女のような可憐さと大人の女性の美しさ、両方の魅力を放ちながら、キュート、セクシー、パワフルと様々なパフォーマンスで魅せた。

開演前――。緊張と興奮が渦巻く会場に、自然とSONE(ソウォン=ファン)から沸き上がる「レッツ・ゴー・ソシ(ソシ=少女時代)」コール。熱気が高まる中、宇宙から地球(東京ドーム)に降り立つ宇宙船のオープニング映像につながるように、アリーナ後方の空間に浮かぶ巨大宇宙船がゆっくりとアリーナ中央のサブステージに移動。白煙を吐きながらゆるやかに降下する宇宙船。その下からメンバーが登場。鮮やかなブルーとシルバーの近未来的でスペイシーな雰囲気の衣装をまとった8人は、『FLOWER POWER』『Motorcycle』『MR.TAXI』をたたみかけ、映像をはさんで『GALAXY SUPERNOVA』を披露。スタートから一気に盛り上げ、会場を熱狂の渦に巻き込むなどエンジン全開。

パールピンクで隙間なく埋め尽くされた客席を眺め、メンバーは感激の様子。スヨンは「バックステージで皆さんの声が聞こえてきたので、めっちゃめちゃドキドキして緊張したんですが、(この光景を)目にしたらもっと感激ですね! 日本デビューから夢だった東京ドームの公演ができて幸せいっぱいです」と大興奮。ティファニーが「私もステージに上がった瞬間から泣きそうになりました」と目を輝かせると、ユリがすかさず「ティパちゃん、まだ泣いちゃダメよ〜、ダメダメ」と流行中のネタで沸かす。そして、ソヒョンが「今日は、少女時代の夢が叶ったすごく幸せな瞬間。いつも応援してくれた皆さんに、今日のライブを通して私たちの気持ちを伝えたいです」と語ると、大興奮でステージの幕をあけた。

■これまでの活動を集大成したライブ

同公演は、今年7月に発売されたベスト・アルバム『THE BEST』をベースにした、これまでの活動の集大成といえるステージだった。オープニングを飾った2曲(『FLOWER POWER』『Motorcycle』)も2ndと3rdツアーにてオープニングで披露された曲。また、演出や、数曲ごとに差し込まれる場面転換の映像(VCR)も、次のステージ・パートの雰囲気も伝えるだけでなく、1stから3rdツアーのVCRが使用される場面があり、懐かしさとメンバーの成長を感じさせた。

椅子を使った優雅なダンスが目をひく『Karma Butterfly』、アルバム曲ながらライブでの評判が高い『The Great Escape』、美しい獣になりきって魅せた『Animal』など次々と繰り出しファンを魅了するメンバー。赤いライトセーバーを用いたスティックアクションから『Run Devil Run』の妖艶なパフォーマンスを経て、速くも前半のクライマックスに。『T.O.P+The Boys+Reflection』のメドレーに観客の怒濤の歓声が上がる。このパートでのダンスパフォーマンスのダイナミックさ、キレと集中力は間違いなくこのライブの目玉とも言える盛り上がり。

中盤には、日本デビュー曲『GENIE』も披露された。通常バージョンではなく、1stツアーでのティファニーのラップを間奏にフィーチャーしたアレンジに変更されていた。デビュー曲を中盤に持ってくることでステージに新たなカンフル剤を打ち込むと、『BAD GIRL』できっちり締めた。

■ドームはひとつの区切り 終着点であり新たなスタート

『Complete』をBGMに、デビュー前の練習生時代からデビュー・ステージ、初めて1位を獲得したときなどこれまでの活動のハイライトを振り返り、"少女時代としてスタートラインに立っている"というVCRが流れ、会場の雰囲気が一転。ステージセットの後ろには雨が降っており、ピンクの羽をまとった可愛らしいドレスに、傘を手に登場したメンバーは、初披露となるバラード曲『DIVINE』を熱唱。メンバーの絆をテーマにした歌詞を丁寧に歌い上げ、込み上げる感情からか、ティファニーが涙をみせる場面もあった。

しっとりした雰囲気の中、「今日は、少女時代のコンサートというよりは、お互いに好きな人たちが集まって、新しい歴史を刻むことを祝うパーティにしたいです。皆さんがいなければありえないパーティ。皆さんはV.I.Pです」というスヨン。メンバーそれぞれが感慨深い様子で、テヨンは「デビュー・ショーケース(2010年8月東京・有明コロシアム)からこれまでのツアーのことを思い出しました。少女時代にとって本当に忘れられない宝物です」。ユナは「いま、私たち少女時代が立っている東京ドームという大きなステージは、皆さんがくれたプレゼントだと思います」と改めてファンに感謝の気持ちを伝えた。

そして、「私たちは、歌で話したことをを伝えるのがベスト。歌詞の内容が皆さんと共感できると思います」(スヨン)と初披露された『Indestructible』。少女時代とファンの絆を歌った楽曲で、SONEは歌詞を一言も聞き逃すまいとするかのように、8人の熱唱に聞き入っていた。

しずかな感動に包まれる会場をまた一転。衣装チェンジでスパンコールをまとったメンバーは、ブロードウェイさながらのきらびやかなビロードに彩られた劇場をイメージさせるセットで新曲『Show Girls』を披露。"世界のどこかで私達は今日もショウをしている"という歌詞の通りの、艶やかでゴージャスなパフォーマンスで魅せる。キラー・ダンスチューン『Paparazzi』では、2rd、3rdツアーでも登場したようなボックスの中で踊る8人。ソヒョンが「皆歌って!」と煽り、会場はダンスフロアさながらに盛り上がった。

■笑いも忘れない とびきりキュートなファンタジーの世界

次のVCRにはEXOのスホとチャンヨルも登場。少女時代のファン(という設定)のスホが、少女時代のメンバーとの甘い妄想をするという、ファンタジー映像に会場が沸くと、この世界観のままメンバーはピンクの列車に乗って登場。メンバーごとに違うカラーの衣装で、頭に大きなリボン、手には大きなキャンディ。まるで漫画の世界から抜け出てきたような可愛らしさで『My Oh My』をコミカルに披露。そして、フロートに乗り込み、アリーナ後方のサブステージを往来しながら『Kissing You』『FLYERS』『LOVE & GIRLS』『Blue Jeans』を立て続けにパフォーマンスして会場を沸かせ一体感に。その一体感をさらにまとめ上げるかのようにセンターステージで『Gee』を披露すると、会場は大歓声で沸いた。

熱い余韻を残しながら、スヨンは「こんなに大きなステージに立つと、日本の初めてのショーケースを思い出しますね」と、再び日本でビューを振り返り、にっこり。続けて、「夢みていた日本デビューをしてから、ファンの皆さんの愛とともに成長してこられました」と感謝を口にし、「私たちと皆さんが一緒にいるからドームが輝いてますね!」と目を輝かせた。メンバーも興奮冷めやらぬといった様子で、「皆さんを見ていると胸がいっぱいで感動しました」というソヒョン。感動的な雰囲気だったが、ソヒョンのコメントに、すかさず「わたしも胸がいっぱいです〜」というテヨンに、スヨンが「見せてくださ〜い」とツッコミを入れると、テヨンが「ダメよ〜、ダメダメ」。そのテヨンの隣で、「胸いっぱい!」と、自分の胸をのぞくサニーをユリがたしなめるというお茶目な一幕で、感動から一気に爆笑ムードへ。こんなやりとりもガールズ・トークを垣間見られたようで楽しい。

さらに、「イヤモニを外してみなさんの歓声を生で聞いてみたい」というティファニーの提案で、メンバー全員がイヤモニを外し、『Gee』をアカペラで披露しながら、観客とコール&レスポンスのサプライズも。また、ユナの「ピンクオーシャンが見たい」という声に応え、会場中がペンライトを振ると、一面に広がる煌くピンクの海。この幻想的な美しい光景に、メンバーは大興奮で「わ〜〜! 写真撮りたい!」「私も! 撮ってください!」と大はしゃぎだった。

■涙で伝える思い ファンと、そしてメンバーの絆

「私達の気持ちを込めて歌います」(ソヒョン)と導かれた『Not Alone』。そして、メンバーの幼少期やオーディション時の映像から、本編を締めくくる『タシマンナンセゲ』へ。『タシマンナンセゲ』は、少女時代が韓国デビューを飾った特別な曲。当時の溌剌としたステージとは異なり、バラードにアレンジされた同曲を、思いのすべてを込めて歌うメンバー。曲の序盤からすでにメンバーの目には光るものがあり、サニーは号泣しながらも全力で熱唱を聴かせた。そして終盤、静かに円陣を組み手取り合った8人。振り返ったソヒョンから、歌詞はすべて「サランヘ(愛している)」に変えて歌い、涙とともに思いを伝える姿に、客席のあちこちからすすり泣く声がもれ聞こえ、会場は涙と感動に包まれた。

アンコール――。会場の「ソニョシデ(少女時代)」コールに導かれ登場したメンバーは、1曲目に『I Got A Boy』を披露し、少女時代流のヒップホップ・マナーで会場を煽る。そして、フロートに乗り込み、『DO THE CATWALK』でアリーナをぐるりと回ると、センターステージには大きな猫のバルーンが。そんな和やかな雰囲気の中、メンバーはファンに感謝を口にし、ソヒョンが自らしたためた、メンバー全員の気持ちを込めた手紙を読み上げた。

皆さんへ
今日は私たち少女時代にとって、忘れられない大切な日だと思います。何があっても私たちを信じてくれたり支えてくれる皆さんにいつも感動しています。日本デビューから今回のツアー、そして今日、このように東京ドームのステージに立てたのは、皆さんの応援と愛があったから。今まで一緒に笑ったり泣いたりした大切な思い出は絶対に忘れられません。皆さんは私たちにとって、かけがえのない宝物です。愛してます!

日本語で呼びかけると、割れんばかりの拍手と大声援で応えるSONE。最後は、バラード曲『All My Love Is For You』を感情豊かに歌い上げ、名残惜しむように場内を一周しながら観客に別れを告げたメンバー。スヨンが「今年はいろんなことがありましたが、年末にこんなステキなステージ立てて、2014年をうまく締めくくることができます。忘れられない2014年をありがとうございます!」と感謝を伝え、夢の舞台の幕を下ろした。