Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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カメラマン)
「沼津の海岸線沿いでは、波打ち際まで赤く染まっています」

28日、上空のカメラがとらえたのは赤く染まった海。海岸線が赤で覆いつくされています。さらに静岡県内の他の場所でも…。

カメラマン)
「蒲原沖上空です。帯状に赤く広がっているのが確認できます」

実は今、駿河湾で“赤潮”が大量発生していて、県内各地の海岸に押し寄せているのです。

(記者)
「西伊豆町の浮島海岸です。波打ち際に赤潮が3メートルくらいの幅で打ち寄せています」

西伊豆町でも海岸が赤く濁った状態に。近くでダイビングショップを経営する人は…。

(サンセットリゾート だいぶセンター 小柳 淳基 代表)
「一番多かったのが1週間前ぐらい…」

写真を見せてもらうと、今よりもさらに赤くなっているのがわかります。

(サンセットリゾート だいぶセンター 小柳 淳基 代表)
「下から(水中から)見ると水面が赤く染まっているのと、モワモワしているものが水中にたくさん浮いてるような感じ…真っ赤なところの下は暗い感じになってます」

そもそも、なぜ駿河湾で赤潮が大量発生しているのでしょうか。

(県水産・海洋技術研究所 資源海洋科 安倍 基温 科長)
「今回生じている赤潮ですが、原因となっているプランクトンは“夜光虫”というものになります。これが夜光虫なんですけれども…。この夜光虫というのは海面の表層付近に分布していて、それが風や波の影響であるところに集まって海面が赤くなるような感じになっています」

植物プランクトンの一種である夜光虫が大量発生し、この現象を引き起こしているといいます。

“夜に光る虫”。その名の通り夜には…。

(撮影者)
「わーきれい」

夜の海を明るく照らす光。さらに…。

ひとたび船が進むとその周りは幻想的な光に包まれる様子が。青白く光り輝くこれらは全部赤潮の原因となっている夜光虫が光っているのです。撮影した人は…。

(あわしまマリンパーク 水澤 健 さん)
「今ちょうど船が入ってきている。波を起こしているところにキラキラと赤潮が発生していたので…。ここまで夜光虫を見られたのが珍しかったので、地元の子どもたちもみんなで石投げたり楽しんでいました」

SNSに投稿したところ、こんな現象も…。

(あわしまマリンパーク 水澤 健 さん)
「『夜光虫が見られないかな』という問い合わせだったり、夜、駐車場に入ってきて、『見られますか』という…遠方から来てくれた人もいましたね。例年だと年に数回見られればラッキーかなと。見られたとしても一部だけ。ことしは全体的に船の道筋全部光っていたので珍しい」

また、清水港では…。

(伊藤 薫平 アナウンサー)
「正午の清水区の港です。釣り客 が何人かいますが、結構なハイ ペースで小魚が釣れています」

(伊藤 薫平 アナウンサー)
「あ、きたきたきた…2匹釣れました」

魚が赤潮を避けているのか、赤潮から離れた場所では大量に魚が釣れていました。

(伊藤 薫平 アナウンサー)
「…めちゃくちゃ釣れてる…」

(山梨から来た釣り人)
「アジとサバ…100匹は超えている」

(清水区在住70代釣り人)
「アジ釣ってるし、キス狙っているし、きょうは8匹くらい釣れた。 自然のものだから仕方ないね」

駿河湾で大漁発生した赤潮漁業への影響は、ないのでしょうか。

(県水産・海洋技術研究所 資源海洋科 安倍 基温 科長)
「沼津の養殖施設の周辺でも赤潮は発生しているんですけれども、養殖業者から漁業被害は聞いていません。また、シラス船でも赤潮が発生しているところで網をひいてますけれども、特に 赤潮による悪影響というのは生じていないと…聞いています」

安倍さんによると、ここ数年、駿河湾では赤潮の大量発生はありませんでしたが、春から初夏の今ぐらいの時季に発生するのは珍しいことではないといいます。ただ、発生原因については解明されていません。

海を赤く染め夜の海を輝かせる夜光虫。その姿は、もうしばらく見られそうです。