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時短料理にはもちろん、今や自宅で本格的な味も楽しめる冷凍食品。最近の“冷凍食品事情”をお伝えします。

【写真を見る】利用頻度増える“冷凍食品” 1年前と比べて最も増えた食品は? 一方で冷凍食品を保管する倉庫は2036年までに建て替え必至に!?【大石邦彦解説】

(大石邦彦アンカーマン)
かつては冷凍食品を使うと「手抜きではないか」という罪悪感を抱いていた方もいらっしゃったかもしれませんが、最近はその感覚も薄れているようです。

まずは冷凍食品市場を見てみましょう。ライフスタイルの変化に合わせて、調理食品(グラフのブルーの部分)がどんどん拡大しています。

アンケートでは「週に2~3回」利用が約3割に

こうした現状の中で、日本冷凍食品協会調べの、20歳以上の男女1,500人に聞いたアンケート調査を見てみましょう。

冷凍食品をどのくらい使いますか?」という質問に対し、「ほぼ毎日」が10.5%、「週に2~3回」が29.7%(約3割)、「週に1日」が25%を超えました。

全体でいうと週に約1.8日利用されているということですが、最も利用されている時間帯はやはり「夕食」です。

では、「1年前と比べて利用頻度が最も増えた食品」は一体何でしょうか。男女テッパンです。1位は「冷凍ギョーザ」でした。

ここまで冷凍食品の利用頻度が増えた理由は?

なぜここまで冷凍食品の利用頻度が増えているのでしょうか。理由の1つ目は、冷凍食品自体の魅力が増したことです。「簡単便利」「美味しくなった」という点に加え、物価高騰の折に「手頃な価格」であることも魅力です。自分で肉や野菜を買い揃えて手作りするよりも、冷凍食品の方が安く済むと感じることも多いようです。

そして2つ目の理由は、「合理的で賢い選択」と考えている人が増えたからです。冷凍食品を利用することで1食あたりに短縮できる時間は、男性で1日18.1分、女性で1日20.4分。これを1か月に換算すると、男性で10時間、女性で12.1時間にもなります。この生み出された時間を、自分の好きな時間に充てられるというメリットがあります。

これらのアンケート調査を見ても、これから市場がさらに拡大していくことが想像できますが、実は大きな課題もあります。それが「冷凍食品倉庫の課題」です。

冷凍食品倉庫の2036年問題」

専門家によりますと、環境への悪影響を抑えるため、これまで冷凍倉庫で使われていた代替フロンを2036年までに85%削減しなければなりません。そのため、ほとんどの冷凍倉庫で建て替えが必要になってくるのです。

建て替えが発生するとどうなるのでしょうか。例えば、経営体力のない中小企業などが倉庫を建て替えられず、需要はあるのに「倉庫が足りない」という問題が起きてくる恐れがあります。

さらに、現在は工事費も高騰しているため、建て替えの費用が、手頃な値段が売りである冷凍食品の価格に上乗せされ、商品が高くなってしまうリスクもあります。

我々の暮らしの中で重要度が増している冷凍食品ですが、2036年という時間が限られているだけに、今後の知恵の絞りどころと言えそうです。