米中両国の国旗が掲げられ、歓迎ムードの天安門広場(14日、北京で)

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 【北京=遠藤信葉】8年半ぶりにトランプ米大統領が訪れている中国・北京の中心部は14日、多数の治安要員が出動し、厳重な警備態勢が敷かれた。

 「米中友好」を演出する動きもあり、習近平(シージンピン)政権として今回の訪中成功に万全を期す姿勢がみられた。

 14日午前、トランプ氏が滞在するホテルは出入り口が封鎖され、部外者の立ち入りが禁じられた。周辺にバリケードが多数配置され、武装警察や私服警官が通行人に目を光らせた。トランプ氏がホテルを出発する様子を沿道から見ていた北京在住の女性(60)は「中国と米国には、もっと交流と意思疎通が必要だ。争ってばかりいては、いいことは一つもない」と語った。

 首脳会談の会場の人民大会堂近くも手荷物検査ゲートが増設されるなど警備が強化された。市中心部の歩道橋では治安当局者が複数人で警戒に当たる様子が確認できた。過去に市内の高架橋に習国家主席を批判する横断幕が掲げられたことがあり、再発を防ぐ狙いとみられる。

 一方で、天安門広場周辺には米中両国の国旗が設置されるなど友好ムードが演出された。中国メディアもそろって前向きなメッセージを発信しており、共産党機関紙・人民日報は13日、今回の首脳会談を「歴史的な意義を持つ新たな出発点」と評価した。