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今年4月、反則金制度(いわゆる青切符)の導入など、自転車に関する新しいルールが始まりました。

これを受けて、弁護士ドットコムニュースが情報提供を呼びかけたところ、「ルールが複雑すぎる」「インフラが整っていない」といった怒りや戸惑いの声が数多く寄せられました。

●そもそも「自転車レーン」が機能していない

特に目立ったのは、「原則車道」とされても、実際には走行環境が整っていないという指摘です。地方ならではの事情や道路整備への不満も浮き彫りになっています。

自転車レーンなんて夢のまた夢。新潟市では冬季、除雪車が通過すると自転車レーンや路肩が雪で埋まり、そもそも道路を通行なんて不可能で危険です。ルール自体がおかしい。市民に指導する前に、標識や看板、除雪体制を整えて規制すべきではないでしょうか」(新潟県・70代男性)

「車道をジグザグに走らされるような構造だったり、途中から青いラインが消えたりする。狭い道に無理やり作るから車にはねられないかヒヤヒヤします」(大阪府大東市・50代男性)

自転車通行可能な歩道の車道側を走っていたら、向こうからきた自転車に『向き間違えてる!』と怒鳴られた。こうした歩道はどちら向きでも可能なはずなので、怒鳴られるのは納得いかない。

専用レーンがあっても駐車している車が多く、車道を走らざるを得ない。青切符を導入するくらいなら、車道と分けて自転車専用レーンを整備してほしかった」(埼玉県・年代・性別不明)

●ルールがわからず萎縮…「徒歩での送迎」に切り替える親も

十分な周知がないまま厳罰化ばかりが注目され、日常的に自転車を利用してきた人たちの間では「萎縮効果」が生まれています。

「保育園の保護者仲間は、これまで自転車で送迎していましたが、4月からは徒歩に切り替えたそうです。『もし朝の忙しい時間に警察に止められたら、仕事に遅刻してしまう。そのリスクが怖くて自転車に乗れない』と話していました。

これまで自転車の走行ルールが形骸化していた面はあり、『何でもあり』な状態だったため、一定の規制は必要だと感じています。しかし、今回の法改正と青切符の導入は、あまりに急すぎるのではないでしょうか」(愛知県・40代男性)

自転車は車なのか歩行者なのか、場面によって変わるのでわかりにくい。歩車分離信号でも、タイミングによっては歩行者と同じ信号に従う…おかしなことですよね。もっと明確にしてほしい点がたくさんあります」(年代・性別・地域不明)

「この年齢になると片手乗りは難しい。左右折、停止信号。それならばウインカーをつけたほうが楽だと思うし、車側もそのほうが安心すると思う。子どもからは『落ち着くまでは極力自転車にも乗るな』と釘を刺される始末だ。遠出の機会が減ってしまう」(奈良県・60代女性)

自転車の乗り方「誰も教えてくれない」

規制の前に「教育」が必要だという声も多く寄せられました。

「小学生の頃、学校のグラウンドに白線を引き、自転車の運転技術向上のための練習をしていました。ちゃんと走行できたら、紙の『免許証』がもらえたという記憶があります」(北海道・60代男性)

自転車の乗り方は50年以上も前に小学校で行いました。はじめに学科試験をして合格したら実技試験をして、合格証の免許証のようなものをいただきました。手信号も習いました」(神奈川県・60代女性)

「通勤で毎日自転車を使っています。低速は軽くリアブレーキをかけながらバランスをとると余裕のある運転ができます。これはバイクの教習所で教わりますが、自転車は誰も教えてくれません。誰でも乗れるものだからこそ、規制だけでなく技術や知識の教育が必要だと思います」(埼玉県・50代男性)

「ルールがなかなか浸透していないし、僕も詳しく知る機会がない」(北海道・50代男性)

こうした指摘からは、新しいルールの定着には、取り締まりだけでなく、乗り方やマナーを学ぶ機会が必要なのかもしれません。