3県で国や与党に要望も北陸新幹線をめぐり“同床異夢” 「小浜・京都ルート」で進む福井県と富山県に対し「米原ルート」に含みを持つ石川県は“孤立状態”に⁉

北陸新幹線の大阪までの延伸をめぐり、12日、北陸3県の知事がそろって国土交通省や自民党、日本維新の会を訪問し、1日も早い全線開業を要望しました。
「3県足並みを揃えて」の要望のはずが、ルートをめぐる隔たりが改めて浮き彫りになりました。
石川と福井の知事が交代して以降、初めて北陸新幹線の延伸をめぐる要望で東京を訪れた3県の知事。
福井県・石田嵩人知事「北陸3県でまた要請を行えるということで非常に心強い」
北陸新幹線の延伸ルートをめぐっては、2016年に政府・与党が福井県小浜市を通る小浜・京都ルートでの着工を決めていますが、建設費の高騰や、京都府内での地下水の問題などから着工の見通しは立っていません。
自民・維新による与党の整備委員会は、維新側が提示した米原ルートを含む8つのルート案で再検証を行っています。
福井・富山の知事は「小浜・京都ルート」と明言 石川県・山野之義知事は苦しいコメントに⁉こうした中、3県の知事が国交省や自民・維新に対し、1日も早い全線開業を求める要望書を提出しました。書面には具体的なルートは盛り込まれませんでしたが、福井県と富山県の両知事のスタンスは同じです。
福井県・石田嵩人知事「福井県としては、小浜・京都ルートの令和9年度(2027年度)の認可着工を求めた」
富山県・新田八朗知事「小浜・京都ルートが望ましいのではないか」
福井、富山の隣県がそろって小浜・京都ルートを明言する中、県民会議で米原ルートを含めた再検討を決議している石川県の山野之義知事は、ルートの話ではないと強調します。
石川県・山野之義知事「きょうは何度も申し上げますけど、あくまでも3県共通の思いとして、今国会でルートを決めていただきたいという要望活動で来た。ルートをここに、あこにしてほしいということで来たわけではない」
ルートについては明言を避け続けました。
与党は7月17日までの今国会中のルート取りまとめを決めていますが、京都府内の地下水の問題が立ちはだかるなど、議論に決着がつくかは依然、見通せません。
福井・富山両県が小浜・京都ルートを明言する中、ルートの要望に来たわけではないと強調した山野知事。ただ、その回答ぶりは苦しささえ感じさせる様子でした。
「3県足並みを揃えて」という言葉とは裏腹に、石川だけが孤立を深める構図が明確になった今回の要望。果たして7月までの国会会期中にルート問題解決の糸口が見いだせるのか、ルートをめぐる議論はますます注目を浴びそうです。
