Image: Evan Quah

2023年4月19日の記事を編集して再掲載しています。

なかなかの体育系。

マレーシアの科学者チームが、初めてヘビが故意的に「前転」をしている姿を捉えました。

出会いは偶然に

前転は天敵から逃げるときにすることもわかりました。「ズナガハダカメヘビ」という種類の東南アジアに生息する小さくて赤黒っぽい色のヘビ。よくいるヘビですが、人に見られることはほとんどなく、日中は石や木の葉の下に隠れています。

数年前、この研究の著者であるマレーシア大学のEvan Seng Huat Quah教授は、このヘビが輪のようになって転がっていくのを目撃しました。

実はヘビが前転するのを目撃した人はこれまでにもいたのですが、その様子を画像や映像に収めた人はこれまで誰もいませんでした。

Quah教授もその姿を偶然見かけたので、撮影はできずに悔やんでいました。しかし、2019年8月。ある研究のためにマレーシアの山奥に来ていたQuah教授と同僚たちにチャンスが訪れます。

他の爬虫類の調査をしていたところ、ヘビが転がってきたので手に持っていたカメラで撮影することができたのです。

その姿を捉えるのは難しい

ヘビは研究チームに驚いて、急いで前転で丘を転げ落ちていったとのこと。

一旦まっすぐになっても、また何度か前転していったのがカメラに収められ、科学ジャーナル「バイオトロピカ」に発見についての論文が掲載されています。動画もYouTubeに上がっています。

この行動は爬虫類ではズナガハダカメヘビがはじめてのケースだそう。風を受けたり、偶発的に転がることはあっても、自らの意思で転がっていくのはズナガハダカメヘビが初。

また、転がるのは危険を察知したときのみだとQuah教授は説明しています。普通の移動や捕食のときは、一般的なヘビと同じでスルスルと地を這うとのことです。

今のところ前転をする爬虫類はズナガハダカメヘビだけとされていますが、もしかすると他の種類のヘビも前転する可能性もあるそう。ただ、その姿をなかなか捉えることがないため、確証がないそうです。

Quah教授は、次の研究ではこのヘビがどのような構造で前転をしているのかを調べたいと語っています。

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