大接戦を鼻差で制したロデオドライブ(撮影・持木克友)

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 「NHKマイルC・G1」(10日、東京)

 母の日らしく、ゴール前は“ピンク帽”同士の争いとなった。軍配が上がったのは、ピンクの頭絡を揺らしながら大外を強襲した1番人気のロデオドライブ。同じ8枠の4番人気アスクイキゴミとの伸び比べを鼻差で制し、3歳マイル王の座に輝いた。管理する辻哲秀調教師(46)=美浦=は、開業6年目でのうれしいG1初制覇となった。

 ピンクの頭絡を揺らした1番人気ロデオドライブが、直線一気で3歳マイル王の座をつかみ取った。テン乗りでG1・7勝目を決めたレーンは「ひと言で言うとハッピー。この馬のベストパフォーマンスを見せられたことにホッとしているし、うれしい」と喜んだ。

 パドックから返し馬へ向かう際にナーバスな面を見せたが、初装着したメンコの効果もあり、馬場入り後は落ち着いてゲートイン。鞍上は「ペースが流れて思ったより後ろの位置になったが、道中の手応えは良く、非常にいいリズム。この手応えならいい脚を使える自信があった」と振り返る。最後は同じ8枠のアスクイキゴミと併せ馬の形で脚を伸ばし、ゴール前で鼻差だけ抜け出した。

 開業6年目でG1初勝利を飾った辻師は「勝てるように取り組んできたので、チャンスをしっかりモノにできてうれしい」と感無量の表情。レース前にはレーンと入念に打ち合わせをして本番に臨んだという。「ジョッキーと意見が分かれたところもあったのですが、私としてはこの馬のことを一番分かっている自負があったので、しっかり説明しました。開業してまだ日の浅い調教師の意見を聞いてくれたジョッキーに感謝しています」と、要望にしっかりと応えた鞍上をたたえた。

 指揮官は「この馬の両親も含めて、関わってくれた方々に感謝したい」と話し、前走まで騎乗していた津村にも言及した。「本番で乗れないと分かった後でも、色々とアドバイスしてくれた。津村さんのアドバイスがなければ、鼻差差し切れたかどうか分かりません」。その助言も、最後のひと伸びにつながった。

 次走は未定ながらも、レーンは「走るごとにパフォーマンスを上げている若い馬。これからもG1で戦える能力を持っている」と将来に太鼓判を押した。辻厩舎のカラーはシルバーとピンク。その中でも、ピンクは自身の出身地・千葉県佐倉市の桜をイメージしたものだ。「日本を代表する桜にかけて」と込めた思い通り、ピンクをまとった新王者を、日本を代表する名マイラーへと育て上げていく。