春の全国覇者である湘南を破って優勝した愛川ナインはあいさつの後に喜びを爆発させる

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◆第1回ピザハット杯 日本少年野球春季神奈川県央支部大会兼ジャイアンツカップ神奈川県予選 ▽決勝 愛川ボーイズ7−0湘南ボーイズ=5回コールド(4月19日・綾瀬第2球場)

 神奈川県央支部では2006年創設の愛川ボーイズが、3月の春季全国大会を制した湘南ボーイズを5回コールドで撃破し、創設21年目で初となる公式大会V。ピザハット杯初代王者に輝き、歓喜の涙をこぼした。

 春の全国王者を相手に、わずか61分間の完勝劇だった。愛川打線のスイッチが入ったのは、1―0で迎えた5回。9番の岩山泰千(3年)が左前打で出ると、湘南は投手交代。すると、すかさずこの日3安打目となる中前打を放った1番の鈴木理稀(2年)から7人が5長短打で6得点。最後は加藤奏(3年)の適時打で勝負あり。岩山も「あんなに打つとは思わなかった」と驚きの5回コールドで悲願の初優勝を飾った。

 06年1月のチーム創立から今年で21年目。部員が3人という苦しい時代を乗り越えての栄冠に、徳田幸男代表(61)は「生きててよかった」と号泣。就任5年目の野中孝政監督(46)も「振り込んだのは間違いない。子供たちが本当に頑張ってくれました」と男泣きした。

 “打倒・湘南”を原動力に冬を越してきた。昨秋にコールド負けを喫して以降、多い時で1日2000スイングの振り込み。この日の試合前も朝5時から1時間30分打ち込み「やっとリベンジできた。最高です」と、3回に先制の適時三塁打を放った山本侃汰主将(3年)。初の勲章と大きな自信を手にした45人が、愛川の新たな歴史を作っていく。

[湘南]春の全国を制し、続く関東ボーイズリーグ大会も4戦全勝でファイナルに進出した強豪が、敗れた。廣木琥太郎主将(3年)は「足をすくわれた。普段通りの野球ができず、出し切れなかった」と言葉少な。ただ先発した2年生左腕の和田凌音が5回途中2失点と好投したという収穫もあり、主将は「気を引き締めて次に臨みたい」と勝負の夏へ切り替えた。