[4.25 練習試合 U-17日本代表 3-2 日本大 JFA夢フィールド]

 年始の国立競技場を沸かせた早生まれの17歳が、“09ジャパン”の狩人としてAFC U17アジアカップに臨む。

 尚志高MF星宗介(3年)はベスト4入りを果たした全国高校選手権での活躍が評価され、今年2月の広島合宿からU-17日本代表に定着した注目のボランチ。2月〜3月のU-17日本高校選抜として出場した静岡県ヤングサッカーフェスティバル、3月のU-17日本代表アルゼンチン遠征でも着実に評価を高め、「U-17W杯アジア予選」という位置付けの今大会メンバーに食い込んだ。

 現在のU-17日本代表のボランチには前回のU-17W杯を経験したMF和田武士(浦和)を筆頭に技術の高い選手が数多く並ぶなか、星は球際のデュエルやセカンドボールの回収を武器とする貴重な“狩人”タイプ。3月のアルゼンチン遠征では南米勢相手にも「守備では全然自信を持っていいと思った」といい、その能力が世界舞台でも発揮されることが期待される。

 攻撃面でも他の選手から吸収している最中だ。「ボランチは岩土(岩土そら、鹿島ユース)、和田、祥輝(藤本祥輝、G大阪ユース)もみんなキックがうまいので自分は他でも違いを出さないといけない。そういう展開もしていかないといけないし、ラストパスの質だったり、何気ないパスをもっと大事にしていきたい」と課題を見つめている。

 さらにはタイプの近いMF佐野海舟(マインツ)がA代表やブンデスリーガで見せているような守備から攻撃に移る迫力も見習っているといい、「もっと味方を上手く使ったり、自分で推進力を出していかないと世界では通用しない」と自らに高い基準を要求。南米勢との戦いで痛感した「トラップした瞬間にはもう足にくる。トラップして見るのではなく、1タッチ、2タッチでかわさないといけない」という間合いも含め、学んだことを自身の成長につなげていく構えだ。

 そんなまさに伸び盛りの17歳にとって、AFC U17アジアカップは貴重な初の国際舞台となる。「代表としての公式戦は初めてで知らないこともいっぱいありながら学びも多いと思う。アジアの相手は南米と同じで死に物狂いで来ると思うので、そういうところは吸収しつつ、自分の良さを出していきたい」。まずは自身の武器を前面に出しながら果敢に挑むつもりだ。

 チーム発足当初から代表の舞台を経験してきた他の選手に比べれば、経験不足も想定されるが、ここまでのし上がってきた気持ちで乗り越えていく。「そんなに簡単に上手くいくとは思っていないので、自分のできる限りのこと、走る、戦うことはベースとして、そこから技術でも行きたいけどメンタルのところは一番かけている」。大観衆の選手権国立4強で躍動した経験は唯一無二。チームが苦しい時ほど、頼れる存在になるはずだ。

(取材・文 竹内達也)